乗鞍岳へのアクセス
(乗鞍大雪渓WebSiteの歩き方)
(E-mail : WebMaster@norikura.org)
乗鞍岳は、中部山岳国立公園の北アルプスの最南端に位置し、北は乗鞍スカイライン中腹に位置する大崩山(標高:2523メートル)から、南は高天ヶ原(標高:2829メートル)まで、23の峰々の総称です。主峰は剣ヶ峰(標高:3026メートル)で、長野県と岐阜県の両県にまたがっています。
山頂付近から桔梗ヶ原や位ヶ原へ流れるハイマツ帯は、国内でも有数の規模を誇り、山肌一面を緑の絨毯が覆う風景は、乗鞍岳のなだらかで美しい景観には欠かせない存在です。
岐阜・長野両県から乗鞍岳へ登る 2本の自動車道は、戦前の航空機高所テストや陸軍の訓練のために建設された関係から、終点の畳平は、国内の自動車道としては最高標高をマークしています(標高:2702メートル)。しかし、2003年から、環境保護対策のため、マイカー規制が実施され、シャトルバスなどによる代替輸送が行われています。
乗鞍岳の東斜面に広がる大雪渓は、規模・残雪量・アクセスの利便性などから、多くのスキーヤー・ボーダーが訪れ、また、自動車道最高標高地点の畳平に続く、県道乗鞍岳線を利用した自転車のヒルクライムレース 全日本マウンテンサイクリング in Norikura は、毎年、3000名以上の選手が参加し、国内の自転車ヒルクライムレースの草分け的存在となっています。
このほかにも、登山や、高山植物、紅葉、ご来光など、乗鞍岳は数多くの楽しみ方を提供してくれます。
当WebSiteは、リアルタイムに情報を提供している性格上、分野ごとに情報を整理しておりません。下記は、長野県側・岐阜県側からの乗鞍岳へのアクセス方法を主眼に、詳細情報へのリンクを提示しながら、当WebSiteの歩き方をご案内いたします。
■ 長野県側からのアクセス ■ |
【 県道乗鞍岳線 (通称:エコーライン) 7月1日〜10月31日 】
<県道乗鞍岳線(エコーライン)−位ヶ原付近> |
長野県側から乗鞍岳へは7月〜10月の間、県道乗鞍岳線(通称:エコーライン)で標高2702mの畳平まで向かうことができますが、2003年より、三本滝〜県境間がマイカー規制が実施され、シャトルバスを使ってアプローチすることになります。 かつてはお盆・紅葉シーズンなど、早朝からひどい渋滞が問題となりましたが、その光景はまったくなくなり、8月下旬、ここで開催される全日本マウンテンサイクリング大会を目指す選手など、最近では、自転車によるヒルクライムに挑む人も増えています。 また、4月下旬〜6月は新島々から位ヶ原まで(雪解け状況によって大雪渓まで延長)、春スキーバスが1日1便運行されます。 |
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【 アクセスのベース拠点は「乗鞍観光センター」 】
<観光センター前> |
一般的に乗鞍岳へのアクセスのベース拠点は、標高1550mの松本市安曇鈴蘭にある「乗鞍観光センター」です。ここは乗鞍高原の中心で、シャトルバスへの乗り換え駐車場や停留場・売店などもあり、また、近隣には多くの宿泊施設・日帰り入浴施設があります。 マイカー規制は観光センターからさらに6kmほど上った三本滝ゲートからはじまります。ここにも駐車場・レストハウス・停留所があります。ただ、ハイシーズンは観光センター前から乗車する人で満席となり、三本滝から乗車できないことも予想されます。 |
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【 シャトルバスは1時間に1便 】
<シャトルバス − 観光センター前> |
シャトルバスは7月〜10月の間、1時間に1便です。7〜9月は山頂付近でのご来光観光のため、早朝便も運行されます。 |
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【 県道乗鞍岳線(エコーライン)は紅葉のメッカ 】
<紅葉のパノラマ − 位ヶ原付近> |
例年、県道乗鞍岳線(エコーライン)では、9月中旬ごろから上部の大雪渓付近で紅葉が始まり、10月中・下旬ごろの乗鞍高原へと、紅葉前線は山麓に向かって下っていきます。特に大雪渓付近では眼下に広がる紅葉のパノラマは絶景です。エコーラインにはいくつかのバス停がありますので、肩の小屋口バス停などの上部のバス停を降り、てくてく と下りながら紅葉ポイントを楽しんだあと、再び、シャトルバスに乗車して下山することが可能です。ぜひ、歩いて、自分なりの絶景ポイントを探してみてください。 詳しくは、2005シーズン紅葉概況・紅葉状況 をご覧ください。 |
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【 乗鞍大雪渓は夏スキーのメッカ 】
<乗鞍大雪渓> |
観光センターを出発したシャトルバスは[鈴蘭]→[スキー場前]→[すずらん橋]→[休暇村]→[東大ヒュッテ口]→[三本滝]→[魔利支天(まりしてん)]→[冷泉小屋前]→[位ヶ原山荘前]→[宝徳霊神(ほうとくれいじん)]→[肩の小屋口]→[乗鞍山頂 畳平]へと続きます。畳平のひとつ手前の肩の小屋口バス停が大雪渓の目の前にあります。 ゴールウイークを過ぎて各地のスキー場が閉鎖されると、オールシーズン滑走したいスキーヤー・ボーダーが、「真夏の雪」を求めてやってきます。 稜線からダイナミックに滑走するには6月中旬まで。青空の下、気持ちよく滑走するには梅雨明け以降がよいでしょう。ただし、初めての方は天候の安定する、梅雨明け〜お盆までがお勧めです。ただ、天候が安定していても突然の雷雨は高山にはつきものです。無理な行動はせず、十分な日焼け対策・水分補給や天候の急変にはくれぐれもご注意ください。 また、高山植物の保護と下界種の自生防止のため、足元の高山植物に注意し、硫安などの使用はしないようお願いします。 詳しくは5月中旬から10月末まで大雪渓の様子を1週間毎にお伝えする、2006シーズンノリクラ雪渓カレンダー 、2005シーズンノリクラ雪渓カレンダー と、取材日当日にトップページに掲載する 速報 及び 速報バックナンバー をご覧ください。 |
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■ 岐阜県側からのアクセス ■ |
【 県道乗鞍公園線 (通称:乗鞍スカイライン) 5月15日〜10月31日 】
<県道乗鞍公園線(乗鞍スカイライン)−四ッ岳カーブ付近> |
岐阜県側から乗鞍岳へは5月15日〜10月31日の間、県道乗鞍公園線(通称:乗鞍スカイライン)で標高2702mの畳平まで向かうことができます。 かつて、有料道路だった乗鞍スカイラインは、道路建設費の償還期限を迎えた2003年6月以降は無料化されましたが、それに伴う、交通量増加による環境への影響を考慮し、2003年5月15日より、標高1684mの平湯峠〜県境間がマイカー規制とし、シャトルバスを使ってアプローチすることになります。 マイカー規制前は長野県側と同様、ハイシーズンは早朝からひどい渋滞が問題となりましたが、現在ではその光景はまったくなくなり、また、マイカー規制後は自転車通行が認められるようになったため、2004年からは6月上旬に乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催されるようになりました。 |
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【 アクセスのベース拠点は「ほおのき平駐車場」 】
<ほおのき平駐車場> |
一般的に乗鞍岳へのアクセスのベース拠点は、標高1230mの高山市丹生川の「ほおのき平駐車場」です。ここはほおのき平スキー場の駐車場でもあり、宿泊施設・日帰り入浴施設が隣接しています。 このほか平湯温泉にもシャトルバスのバス停がありますが、平湯温泉の駐車場である「アカンダナ駐車場」からやや離れていて、利便性は、ほおのき平駐車場のほうがよいようです。また、アカンダナ駐車場は有料です。 マイカー規制は、ほおのき平駐車場から6kmほど上った平湯峠からはじまります。ここには駐車場はありますが、シャトルバスの停留所はありません。マイカー規制が始まって数年たちますが、平湯峠のゲート前で、係員に説明を聞いて初めて知る方もまだまだ多いようです。 詳しくは、マイカー規制 をご覧ください。 |
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【 シャトルバスは30分に1便 】
<シャトルバス − ほおのき平駐車場> |
シャトルバスは5月15日〜10月31日の間、30分に1便です。7〜9月は山頂付近でのご来光観光のため、早朝便も運行されます。 長野県側のシャトルバスと異なり、[平湯温泉]→[ほおのき平駐車場]→[畳平]の三箇所だけです。途中下車はできません。ただし、ハイシーズンでも長野県側のシャトルバスほど混雑はないようです。 詳しくは、マイカー規制 をご覧ください。 |
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【 畳平 − 標高2702m 国内自動車道最高標高地点 】
<畳平> |
岐阜県側の県道乗鞍公園線(乗鞍スカイライン)、長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)の終点は、標高2702mの国内自動車道最高標高地点でもある畳平です。食堂・売店をはじめ、郵便局・神社・宿泊施設などが整い、乗鞍岳の峰々への出発地点となっています。最高峰の剣ヶ峰(標高3026m)や富士見岳(標高2817m)、ご来光スポットとして有名な大黒岳(標高2772m)の登山や、鶴ヶ池や高山植物が咲き乱れるお花畑など畳平周辺の散策は最高です。畳平から剣ヶ峰まで、登り1時間半ほどです。(お花畑は後ほど詳しくご紹介します) 岐阜県側にも滑走可能な「鶴ヶ池大雪渓」があります。畳平から100mほどの所にある、乗鞍スカイラインとエコーラインが交差する付近が目印です。例年、6月中旬ごろまで滑走可能です。また、長野県側の大雪渓は、畳平から徒歩か長野県側のシャトルバスに乗り換えてのアクセスとなります。(徒歩30分ほど) 詳しくは5月中旬から10月末まで大雪渓の様子を1週間毎にお伝えする、2006シーズンノリクラ雪渓カレンダー と、2005シーズンノリクラ雪渓カレンダー の トピックスにあるお花畑情報 をご覧ください。 |
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【 畳平 − お花畑 】
<畳平お花畑> 2005ノリクラ 雪渓カレンダーVol.9
<畳平お花畑 − ハクサンイチゲ> |
乗鞍岳は、長野県側の乗鞍高原や岐阜県側の平湯峠付近など、標高1500メートル付近の亜高山帯から、位ヶ原付近より上部の高山帯まで、いたるところに高山植物が自生しています。 中でも、四ッ岳の南側の土俵ヶ原、大丹生岳の南側の桔梗ヶ原、肩の小屋周辺の室堂ヶ原などがお花畑として知られており、特に、畳平のお花畑は木道が整備され、身近に高山植物を観察するのに最適な場所です。 例年、6月下旬から7月上旬にかけて、ハクサンイチゲ、ショウジョウバカマなどの高山植物から始まり、「この花を一度は見てみたい」と、思って訪れる方も多いクロユリや、ミヤマキンバイ・ミヤマキンポウゲなどが次々に咲き始め、お盆の頃になって、オヤマリンドウ、ネバリノギラン、そして、トウヤクリンドウなどが花を咲かせると、お花畑の季節も終わりに近づきます。 高山植物は種類によって、咲き始める時期が少しずつ異なっていますので、お花畑が、一面、花で覆われているということはありません。しかし、6月下旬から7月上旬に始まって、お盆前くらいまでの間は、1週間単位くらいで色々な花を楽しむことができます。 詳しくは、2005シーズンノリクラ雪渓カレンダー の トピックスにあるお花畑情報 をご覧ください。 |
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