ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2001/07/21) @
【大雪渓】
今週は3連休と言う方も多かったと思います。ノリクラも今年に入って一番の賑わいでした。夏も本番に入り、明け方は長袖が必要だったのに、お天気の良い朝は長袖を着ていると汗ばんできます。雪渓の方もこの暑さには耐えきれない様です。先週とは逆に下部の雪渓の雪解けがだいぶ進み、滑走するのにも苦労するほどです。また、先週はかろうじて上部から下部へ滑って降りられたのですが、今週は完全に上部、下部は分離してしまいました。(画像は基本的に21日のものですが、一部22日撮影のものも使用しています。)
【大渋滞】
とにかくスゴイ渋滞です。この映像は21日7時を少し回ったところで、ちょうど畳平ゲートが開き、下りのクルマが降りてきたところです。畳平へ向かう車はゲート開門時間(7:00)よりずいぶん前からご覧の通り、数珠繋ぎとなっていました。ゲート開門後しばらくはスムーズに流れたもののすぐに渋滞となってしました。
この映像は21日10時くらいのものですが、この状態が16時まで続きました。渋滞の最後尾は雪渓の上から確認できましたので、位ヶ原まではつながっていなかったようです。また、降りてくる車両はまばらでしたから乗鞍スカイラインも相当渋滞していたでしょう。22日は小規模なものはあったようですが、このような大渋滞はありませんでした。
【雪渓下部】
雪渓の面積も減っていますが、先週と比べて積雪量がかなり減っています。岩がずいぶん出てきて、滑走するスペースがかなり限られてきました。
雪渓の左側はほとんど陥没していて、歩くのも危険な状態です。
先週までは何個かあったエア台も今週は2つが限度です。滑り出しの所も岩と岩の間の狭い隙間を確保し、苦労の跡が伺えます。この下部の雪渓、来週は滑走できなくなるのでは? と思います。
チングルマ |
雪が融け、岩場の面積が増えてくると雪渓の向かう道すがらにも高山植物が顔を出しています。ご覧のように岩の隙間の土壌には小さな花を見つけることができます。これからもっと多くの花が咲き誇ると思いますので、雪渓に向かう道中で、見つけようとしなくても目に入ってくるでしょう。
夏休みに入り、上部の雪渓ではジュニアのレーシングキャンプが多く開かれていました。大人でも興味のない人にとって「タダの草」としか目に写らないのですから、まして、ジュニアの場合、高山植物や自然環境についてしっかりと大人が教える必要があると思います。雪渓でスキーやボードの技術を磨く以前に、雪渓や岩場の上に立つということでどのような影響があるのかを身につけなければならないでしょう。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |