ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2001/08/13) A

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(Update:2001/08/14)

 

【雪渓上部】

雪渓中間地点から 雪渓右側から

この1週間で上部雪渓もずいぶん小さくなりました。中央部分の峰はさらに大きくなり、左右の雪渓は完全に分離してしまいました。左側に比べて右側の変化が大きく、見た目の面積以上に滑走するエリアは限定されています。

 

 

これは右側の雪渓です。雪渓のいたるところに岩が出てきているので、見た目以上にすべられるところは限定されます。事実上滑走可能な部分は画像左の中央の峰に一番近い左側部分です。画像右を見ても分かるとおり、ここも岩が露出していて注意が必要です。

 

こちらは左側雪渓。滑走できる箇所は中央峰のすぐ左側です。そこ以外も雪はちゃんとありますが、スプーンカットがひどく、滑走は難しいでしょう。

中央峰のすぐ左側にコブのラインが1本、その隣にポールを立てている方がいらっしゃいました。いずれにせよ、このバーンは斜度があるので、上級クラスでないと危険を伴います。

雪融けとともに、岩や砂礫地の露出度が多くなってきます。岩を縫うような形で滑走エリアを確保することもあり、十分注意が必要です。また、落石にも注意をはらい、特に雪渓上部で長時間休憩しないなどの配慮も必要です。

 

【昨年の今ごろは】

date:2000/08/13

確かに昨年は多かったのですが、ずいぶん前はこんな感じが普通だったと思います。

 

◎ 一口メモ〜『乗鞍岳登山』 ◎

すぐ近くまで車でくることができるノリクラ。山頂への登山も比較的手軽にできるものです。健脚なら畳平から2時間ほどで行ってしまいます。この時期、ほかの山と同様にたくさんの観光客が訪れます。しかし、いくら手軽といえども、ハイヒールで登るのはいかがなものかなぁ〜と思います。大半の観光客は畳平に到着するまでに大変な苦労(渋滞、早起き)をして訪れていることでしょう。また、空気が薄いのも体調にかなりの影響を与えます。

クルマで近くまで行けることから、いろんな面で「気楽」に考え勝ちです。自分自身の体調への影響も当然のことながら、自然環境のシビアな高山帯で、環境とどのように接しなければいけないか考えなければいけないでしょう。訪れる人にとって単なる観光であったとしても、ノリクラにとって、どのような影響があるかという視点で考えなければならないと思います。ここノリクラではタバコを捨ててもクリーンキーパーが掃除をしてくれるわけではないのです。

 

 

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