ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2001/10/27) A
【雪渓上部】
前回(Vol.19)から3週間が経過していますが、雪渓の大きさはほとんど変わりありません。10月に入ってやっと雪融けがとどまったかと言う感じです。10月上旬までは黄金色のじゅうたんだったスゲも「枯草」になってしまいましたが、黄金色の頃より白っぽくなったせいか、はたまた、周りの高山植物や紅葉した木々が無いためか、ひときわ目立ちます。
近づいて見ると結構、スプーンカットがひどく、表面が波打っている感じがおわかりだと思います。やはりヒトが滑っていないとこんな感じになってしまうんですね。
表面がテカっているのがおわかりでしょうか?そうです。氷です。新雪が日中の日差しで緩み、再び凍りついたものだと思います。
先ほどのものは積もった新雪が凍ったものですが、こちらは日中の雪融け水が凍ったものです。このような現象はこの時期にしか見ることはできません。夏場と違い雪融け水そのものの量もずいぶん少なくなっていますので、ここまで大きく「成長」するには結構日数を要するのではないかと思われます。
今回は快晴でしたので、さほど「冬らしさ」は感じられませんでしたが、山麓で雨が降っているようなときはホントに雪です。この取材の次の日は降雪があり、通行止めが続いたようです。これからノリクラにも「長い冬」が訪れます。
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