ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2002/05/19) A
【降雪】
まだまだ、ノリクラは冬です。この時期、ちょっとした天候の変化で雪が降ります。スカイラインの入り口で「降雪 通行止」の電光掲示板を半信半疑で眺め、ゲート前のパトロールの人と押し問答している観光客の人がいます。1時間もしないうちに地面はうっすらと雪化粧です。
【除雪】
こちらは大雪渓から畳平に向かう県道乗鞍岳線です。壁の高さはほぼ昨年並みでしょうか?
途中、道路上に雪の残っているところはありますが、一応除雪作業が進んでいるため、昨年のように除雪されていない斜面をトラバースする必要がなく、ソフトブーツのボーダーの人も問題なく歩いていくことができます。
マイカーで上がってこられる最終シーズンのスタートです。規制が始まれば良い面・悪い面、それぞれわかってくることとおもいます。自動車だけではなく、人間・犬などの排泄物も公害の原因となります。
また、雷鳥の生息地であると同時に、スキーヤー・ボーダーにとってもサマースキーのメッカのような存在です。規制によって守られる側面がある一方、自然と向き合ってその価値・付き合い方を学ぶ必要性も一緒に考えなければ、自然を守っていこうという意識が薄れてきてしまいます。
この雪渓に上がってくるヒトの多くはスキーヤー・ボーダーなのですが、一般のゲレンデの延長というとらえ方をされているヒトが少数ですがまだいらっしゃいます。雪面を固めるために塩(スノーセメント)をまいたり、ハイマツ帯に入りこんだり、ただの草にしか見えない高山植物を踏み荒らすのは「ダメ」なんです。自然と向き合う機会・自然を洞察する機会が少なくなってきているため、環境にどのように影響するのかということを考えることができないのでは?と思います。とは言うものの、スキーヤー・ボーダーよりも一般の観光客のほうが圧倒的に無頓着・横着なヒトが多いようですが...(ペット、タバコの吸殻など...)
今シーズンも昨年同様、できるだけ雪渓の様子をお届けしたいと思っていますので、お暇なときにご覧下されば幸いです。
【昨年の今ごろは?】
date:2001/05/27 |
画像だけ比較すれば今年のほうが若干多いように感じますが、今年より1週間遅い映像です。
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