ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2003/09/20) @
【大雪渓】
つい先日までの残暑がどこに行ってしまったのかと思ってしまうほど気温は低く、速報でもお伝えしているように大雪渓でも一桁の気温をお伝えするようになり、寒さすら感じてしまう季節になってきました。特にこのように感じてしまうのは残暑の影響から、今まであまりひや〜っとした気候の日がなく、ここにきて本格的に冷たい空気が入り込んできたためでしょうか?
その影響からか今年の紅葉は少し遅れているようです。
【雪渓下部】
昨年ですと、ちらほらと赤い箇所が見えてくるはずですが、今年はまだまだのようです。
魔利支天岳の方面もいつもの年なら、赤いものがちらほら見えているはずですが、全くありません。
紅葉が進んでないうえ、天候が芳しくないものですから、登山に訪れる人もかなり少なく、「静かな」といった雰囲気を通り越し「寂しげ」な雰囲気です。ノリクラにとってみれば本格的な紅葉シーズンまでのひとときの休息といったところでしょうか?
【ウラジロナナカマド】
ウラジロナナカマド(実) |
紅葉が遅れている以前にこちらのウラジロナナカマドの実の色づきも遅れています。いつもの年ならもう真っ赤になっているはずなんですが、ご覧のとおりもうあと一歩のところです。
実の色づきが遅れているのはどうも大雪渓エリアだけのようで、位ヶ原付近などはきれいに真っ赤になっています。
紅葉したウラジロナナカマドもちらほら |
実の色づきと同様、紅葉も遅れていますが、それでも周りを見回すと紅葉が始まりかけたものがちらほらと点在している様子が伺えます。
ウラジロナナカマド(紅葉) |
真っ赤になっているものはまだありません。大雪渓エリアでは本当にきれいなウラジロナナカマドの紅葉を目にすることは残念ながら少なく、むしろ宝徳麗神(ほうとくれいじん)バス停〜位ヶ原付近のほうが真紅に染まったウラジロナナカマドに出会えることが多いようです。
大雪渓エリアでは霜などで枯れてしまうケースが多いのが原因だと思いますが、そんな意味からご覧の画像は大雪渓エリアとしてはまずまずの紅葉だと思います。これから寒さが厳しくなると紅葉を待たずに枯れてしまうものも増えてくると思われます。
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