ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2003/10/26) @
【三本滝ゲート通行止め】
いよいよ、今シーズン最後のノリクラ雪渓カレンダーとなってしまいました。先週まではなんとか午前中だけとか午後だけとか開通していた日もありますが、24日(金)以降は日中でも融けずに根雪となってしまったようで、乗鞍スカイラインは冬季閉鎖を24日に繰り上げて実施したほか、県道乗鞍岳線も事実上の冬季閉鎖に入ってしまいました。
したがって、今回は乗鞍高原からの様子をお届けいたします。
【乗鞍高原から】
こちらは朝8時ごろの大野川のトンネルを過ぎたあたりにある電光掲示板です。はっきりと写っていませんが、「乗鞍岳線(三本滝〜山頂)降雪のため、全面通行止め」と、表示されています。掲示板の隣にある温度表示でもお分かりのように気温は1℃。乗鞍高原でも朝夕の寒さがよくわかります。
澄み切った青空に葉をすっかり落としたシラカバの白脈が天に突き刺さるかのように伸びています。すがすがしい朝です。
【乗鞍高原から望む】
時刻は8:30。日が高くなり、徐々に気温が変化し始める頃です。気温の変化とともに湖面上に微妙な風の流れが起こり、小さな波動が池を覆います。今日はそのような気配がまだ見られません。むしろ遠景にモヤがかかり始めて本物のノリクラよりも、湖面に映る鏡のノリクラのほうがくっきりと拝めるほどです。
降雪の翌日の24日にはノリクラ上部はほぼ全面真っ白でしたが、現在は谷間に残っている程度です。もう既にご存知の方ばかりとは思いますが、一番左が高天ヶ原、その右隣がノリクラの主峰である剣ヶ峰(けんがみね)です。剣ヶ峰の右側に2段の隆起がありますが、こちらが蚕玉岳(こだまだけ)、朝日岳(あさひだけ)です。大雪渓は蚕玉岳と朝日岳の沢筋を少し降りたところに位置しますが、すっぽりと白くなっていますので、正確な形は良くわからなくなっています。
この剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳の峰々から一段下がり、さらに右の頂はコロナ観測所のある魔利支天岳(まりしてんだけ)、富士見岳と続いていきます。朝日岳から魔利支天岳の一段下がったところが肩の小屋や東京大学宇宙船研究所乗鞍観測所がある室堂ヶ原(むろどうがはら)です。
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