ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2004/06/13) @

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6

(Update:2004/06/17)

 

【大雪渓】

速報にも記載しましたが、今回は梅雨の中休みの良い天気でした。前日の6月12日(土)はそれとは逆に雨がしとしとと降り、乗鞍スカイラインでは雨量規制による通行止めで大雪渓に向かうことができませんでした。ですから大雪渓までやってこられるだけで十分といったところに加え、夏を思わせるような陽射しに迎えられ、この1日で昨日の分まで満たしてくれたといった感じです。

そんな好天気の影響か雪融けのほうも衰えることを知りません。またそれとは逆に高山植物たちは雪融けを待つかのようにどんどん芽吹きをはじめていきます。雪融けの勢いと同様にこちらも勢いを増すばかりです。

 

【畳平周辺】

お花畑の雪融け状況は先週とあまり変わりありませんが、昨年と比較して完全に7月以降の状況といってもよいくらいでしょう。鶴ヶ池についても同様です。お花畑はだいぶ緑が濃くなってきています。今回はお花畑の散策に出かけてまいりましたので、そちらの状況は後ほど紹介いたします。

 

【肩の小屋へ】

いつもご紹介している肩の小屋・コロナ観測所へ向かう道路の分岐点です。先週まで人の背丈ほどあった雪の壁は、画像の左部分をご覧になるとわかるかと思いますが、一部をのこしてほとんど道路と同じ高さか、それ以下まで雪融けが進んでいます。

 

大雪渓下部に続く斜面

肩の小屋・コロナ観測所の分岐点から肩の小屋方面へ少し歩いたところの大雪渓下部へ一枚バーンで続く雪渓です。先週は道路から80センチほど下でしたが、今週は道路から2メートルくらい下までさがっています。そこから大雪渓に続く急斜面もだいぶ岩が出てきて、それを縫うように滑走すればできなくありませんが、一般的に考えて滑走不能といったところです。このバーンは大雪渓入口から一番近い急斜面であるため、いつも多くのスキーヤーが大雪渓入口から上端まで登りつめます。しかし今週は岩の出始めた急斜面まで登らず、途中から滑走を始められたスキーヤー・ボーダーの方が多かったようです。

 

【肩の小屋付近】

肩の小屋付近は雪融けが進んでエリアが小さくなったためもう滑走できない状態になっています。また、雪の残っているエリアも右の画像のようにかなりひどいスプーンカットで滑走できる状態ではありません。

 

登山道

こちらは大雪渓の脇を通る登山道。先週はまだ部分的にしかみえていませんでした。左の画像のように一部分雪の下のところがありますが、今週に入って肩の小屋付近ではほぼ完全に見えるようになってきています。

先週は雪渓より登山道が2メートルほど高い状態にありましたが、今週は少なくとも3メートル以上になっています。

 

Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会