ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2004/07/24) @

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6

(Update:2004/07/29)

 

【大雪渓】

麓では連日猛暑が続いていますが、大雪渓エリアはカラっと晴れ上がった夏の空にめぐり合うことのできない週末が続いています。しかし、猛暑の影響から雪融けのスピードはあがってきており、全体的には昨年と比べて1ヶ月近い開きがあるようになってきてしまいました。

今回は三連休の翌週にあたり、通常なら人出が少ない傾向にありますが、三連休の天候がよくなかったこと、夏休み最初の週末と言うこともあって、グループで登山にお越しになった方々や家族連れで肩の小屋を経由して山頂に向かう登山道などは多くの人が訪れていました。

今回お届けする画像は24日(土)のものですが、一部、25日(日)に撮影したものも掲載いたします。

 

【雪渓下部 T】

雪渓下部は滑走できないことはありませんが、かなり狭くなってきています。また右の画像の雪渓下部左側は先週まで何とか雪がありましたが、今週に入って完全に雪融けが完了してしまいました。

 

こちらは2週間前までモーグルコースのあった雪渓下部の右側部分です。先週と比べ、横幅は半分、長さは3分の2程度になっています。

 

滑走できないことはありませんが、小回りで3〜4ターンがいいところですので事実上ムリです。エア台でもスタート地点とランディングゾーンを確保するのが厳しい状態です。

 

クレパス部分 雪渓下部右端

先週は部分的に岩が出ていたクレパス部分は今週に入り、横一列に岩が出ています。右の画像の雪渓下部の右端の位置は先週とあまり変わりありません。ハイマツ帯沿いにある登山道から雪渓の右端まで10〜15メートルほどの距離があります。

 

雪渓下部左側

こちらは雪渓下部の左側部分。雪があれば上部の雪渓中段から滑り降りてくることができますが、今週に入ってほぼ完全に雪融けが完了しています。

雪渓下部は雪の多かった昨年から比べると1ヶ月近く、ほぼ平年並みの一昨年と比べても3週間程度雪融けが早いといえます。

 

登山道入口(バス停から県道沿いに山頂方向へ50m先)

肩の小屋を経由して山頂に向かう登山道は、この週末にかけて多くの方が訪れました。もしかすると先週の三連休よりも多いくらいかもしれません。先週、先々週からお伝えしているようにこの登山道は石を敷いて整備が進められています。先週はこの入口から50メートルほどのところまで整備されていましたが、今週はかなり上部まで手が加えられ、画像の県道沿いの登山道入口から肩の小屋までの中間地点まで何らかの形で進んでいます。ちょうど今回手を加えられた部分が肩の小屋に向かうまでの道程の中で一番歩きにくかったところで、以前の状態から比べるとやや幅も広くなり、登山道というよりもどちらかというと「散策路」といってもいいほどきれいに整備されています。

先週もお伝えしましたが、肩の小屋口バス停はちょうど雪渓上部へ向かう道の入口に立っていますので、初めてノリクラにお越しになった方がこれを登山道と間違えられるケースがたくさん発生しています。特に濃霧の時はバス停から50メートル先の登山道を見つけることができず、雪渓に向かう道を登って行き、雪渓に到着してから右往左往してしまいます。

もしそのような方を見かけましたら、雪渓に向かう道が登山道でないことや登山道の位置を伝えてあげてください。特にバーンの固い日に登山靴で雪渓を登っていくことはかなり危険です。登山者にとっては余計なおせっかいかもしれませんが、ぜひお願いいたします。

 

Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会