ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2004/09/11) A

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(Update:2004/09/16)

 

【高山植物】

高山植物たちの紅葉

先ほどから紅葉の話ばかりしておりますが、小さな高山植物たちだって負けてはいません。ご覧のようにお互い競い合うように鮮やかな彩を見せてくれます。さてこの中に紅葉した高山植物を何種類見つけることができるでしょうか?

 

画像右-コイワカガミ(紅葉)

まずは右からコイワカガミです。今年はほんとにたくさんの鮮やかなピンクの花をいたるところで見ることができました。肉厚の光沢を持った葉が特徴的で「黒光り」といったほうが正解かもしれません。

 

画像中央-ミヤマダイコンソウ(紅葉)

画面中央はミヤマダイコンソウ。先ほどのコイワカガミは紅葉はしますが常緑の葉です。ミヤマダイコンソウの葉は紅葉が終わると枯れて落葉します。同じく紅葉するバラ科のミヤマキンバイやチングルマよりも紅葉の時期は短く、大抵のものはすぐに枯れ姿になってしまいます。
ですから、こんなきれいな紅葉にめぐり合えるとちょっぴりうれしくなってしまいます。ミヤマダイコンソウの紅葉は2週間前のVol.16(2004/08/28)で紹介いたしましたが、その時のものより格段によい色合いです。

 

画像左−イワオトギリ(紅葉)

そして最後に画像左はイワオトギリ。こちらもVol.16(2004/08/28)で紹介いたしましたが、その時よりも格段に鮮やかな色合いです。高山帯の紅葉というと、ウラジロナナカマドを中心にダケカンバ、ミヤマハンノキといった木に注目されがちですが、ご覧のように小さな世界に首を突っ込むと鮮やかな色彩の世界にめぐり合うことができます。

クロウスゴ(紅葉、実)

こちらはVol.17(2004/09/04)でお伝えしたクロマメノキの仲間のクロウスゴ。ブルーベリーの一種ですが、クロマメノキよりもこちらのほうが一般的に知られている独特の形に近いようです。大雪渓エリアには探せば結構、クロマメノキ・クロウスゴの木を見つけることができます。しかし、枝ぶりなどに若干違いがあるものの、花や実が付いていない時期にこの2つを見分けることは慣れていないとなかなか難しいものがあります。

 

コケモモ(実)

こちらは名前だけは誰しも知っているコケモモ。小さな葉が重なり合い、その下に隠れるように赤くなっています。陽が当たると赤くなっていくようで、葉の影などで部分的に陽の当たっていないところは赤味が全くついていない様子がお分かりになると思います。

 

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