ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2005/05/28) @

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(Update:2005/06/02)

 

【大雪渓】

冬季閉鎖間近の時期になると、積雪量はほとんど変化しなくなりますが、それ以外のノリクラシーズンでは、1週間もすると大抵、積雪量の変化(減少)を感じるものです。しかし、今週は先週とほとんど変わりがありません。それどころか場所によっては増えているところさえあります。

今回の取材日前の数日間(5月22日(日)〜26日(金))にまとまった降雪がありました。1週間前の5月22日(日)の状況は速報でもお伝えしておりますが、この日は午後から雪となり、また、24日(火)にはまとまった降雪がありました。そのため、乗鞍スカイラインはほぼ1週間通行止めとなり、この雪は週末になっても融けることなく、27日(金)には除雪を行い、今回取材を行った28日(土)はようやく開通となったようです。
このような状況ですので、大雪渓・稜線付近の積雪量が増えているように見えるのも、納得できます。

今回は大雪渓・稜線エリアの様子は28日(土)の画像から、そして、毎年恒例の宮様杯フィーゲルスキー大会の模様は29日(日)に取材した画像で、この後、6ページ目よりお伝えします。

 

【畳平周辺】

先週の画像そのまま、といってもいいくらい変化がありません。鶴ヶ池の中にある、雪(氷)の量が少なくなった程度です。積雪量の多かった2001シーズンや2003シーズンでもほんの一部が池の中に浮かんでいる程度でした。

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右はコロナ観測所へ 肩の小屋への道は除雪されています。

今週も畳平から稜線に向けて登っていきます。こちらは畳平を20〜30分歩くと到着する分岐点、先週はここから肩の小屋方面への道路はまだ、雪の下でしたが、ご覧のように除雪されています。雪の壁は2〜6メートルです。

 

大雪渓下部へ続く急斜面 雪渓下部はどこを滑ってもOK

分岐点を肩の小屋方面に少し進むと、雪渓下部へストレートに滑り降りることができる急斜面の上端に到達します。積雪量は例年、5月末になると道路より高いことは少なく、左の画像は道路より1メートル以上あります。除雪で雪の壁が寄せ上げられていますので、だいぶ多くなっていると思いますが、それでも例年より多いことは間違いありません。
ここから雪渓下部を大雪渓入口方面(肩の小屋バス停方面)へ一気に滑り降りることができます。ただ、道路際の雪の壁が高くて、斜面に出にくいことと、今年はまだまだ、稜線からの滑降ができますので、ここを滑り降りる人はまだ多くないようです。

ここを通り過ぎると肩の小屋までもうすぐです。

 

【肩の小屋周辺】

肩の小屋 ハイマツ帯がみえ始めています(左下)

肩の小屋周辺は、先週よりも白くなっている部分が若干増えているように思います。しかし、雪解けは確実に進んでいるようで、肩の小屋から雪渓下部方向に、先週はなかった細長いハイマツ帯が見え始めました。例年、遅くても5月中旬には見え始めますので、今年は確実に2週間以上の開きがあります。

 

肩の小屋

除雪は行われているものの、肩の小屋周囲にはまだたくさんの雪が残っています。

 

雪渓上端は肩の小屋から10メートル先 雪渓下部に続く緩やかな一枚バーン

肩の小屋は大雪渓の右上端に位置しています。右の画像のように雪渓上端は肩の小屋から10メートルのところです。ノリクラシーズン開幕の5月中旬でもここまで肩の小屋近くまで雪渓がある年はなかなかありません。

 

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