ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2005/06/05) @
【大雪渓】
6月に入って最初のノリクラ雪渓カレンダーです。大抵、5月下旬〜6月上旬は良い天気に恵まれることが多いのですが、逆に悪い時はホントに足元も見えないほどの濃霧になります。梅雨に入る直前の季節の入れ替わる時期ですので、天候の急変は珍しいことではありません。
ただ、今回(6月4日)の急変ぶりは、大変なものでした。また、急変と共に局所的に差が激しいものでもありました。何年もノリクラに通っていますが、こんなこともなるんだなぁ〜と、つくづく思ったほどです。なお、6月4日の天候については当日の速報にて紹介しておりますので、そちらをご覧ください。翌日の6月5日の大雪渓はホントにたくさんの人出。「まるでスキー場のよう」といったら言いすぎですが、これまでの静けさと比べたら、雲泥の差です。また、積雪ですが、先週まではほとんど変化がなかったためか、今週はその変化に大きなものを感じます。
今回は大雪渓・稜線付近は6月4日〜5日の画像を織り交ぜて紹介いたしますが、悪天候のため、一部不明瞭な画像があります。また、昨年より開催されている、第2回乗鞍スカイライン・サイクルヒルクライムについてはこのあと、5ページ目よりお伝えいたします。
【畳平付近】
左の画像のお花畑の様子からはよく分かりませんが、奥のほうはだいぶ雪解けが進み、かなり木道が姿を現してきました。先週、池の中に雪が残っていた鶴ヶ池は、今週はなくなり、池周辺の雪もだいぶ少なくなってきました。
ちょうどこのくらいの積雪で、昨年はノリクラシーズン開幕当時と同じくらいです。また、積雪の多かった2003年より1週間程度遅い感じです。
冒頭でも申し上げましたが、今週に入って雪解けが早くなってきています。
【肩の小屋へ】
分岐点−左が肩の小屋、右はコロナ観測所へ | 積雪は先週とほとんど同じくらい |
こちらは肩の小屋とコロナ観測所の分岐点。先週と比べて、だいぶ雪解けがすすんでいますが、雪の壁の高さは先週とほとんど変わらず、2〜5メートルくらいです。
雪渓下部に続く急斜面 |
分岐点から数十メートル進んだところにある、雪渓下部に続く急斜面です。先週と比べてそれほど大きな変化は見られません。
ストレートに雪渓下部へ滑走できます。 |
雪渓下部への滑走はなんら問題ありません。画像の手前の岩は先週の段階では頭が少し見えていた程度でしたので、30〜50センチは雪解けが進んでいることが分かります。
ここを通り過ぎると肩の小屋です。
【肩の小屋周辺】
先週と比べてそれほど大きな変化はありません。画像左下の雪渓に半円状のクレパスがありますが、その幅と深さが少し大きくなっています。
雪の壁 |
先ほどの分岐点のところも高い雪の壁がありましたが、肩の小屋のすぐ手前にも高い雪の壁があります。今週に入って雪解けが激しくなっているせいか、この雪の壁、かなり大きな音を立てています。
音を立てて流れ落ちています。 |
横一列になって、ジャージャーと雪解け水が流れ出しています。周りが静かな分、その雪解けのシーンは普段以上に激しく感じるものです。
肩の小屋 | 夏の営業開始に向けて準備中 |
先週までは肩の小屋の周囲はまだ路面が出ていませんでしたが、今週はだいぶ雪解けが進んでいます。ただ、肩の小屋の北側はまだたくさんの雪が残っています。今回は小屋の従業員の方が除雪に訪れていました。天候が良くないとできませんので、少しでも晴れ間があれば、作業を行っているとのこと。小屋の中での細かな作業もあり、営業開始まであと1ヶ月足らずとなりましたが、なかなか忙しそうです。
ちなみに2週間前にアルバイト募集のお知らせをいたしましたが、まだ、いらっしゃらないとのこと。興味のある方は連絡お待ちしていますとのことでした。
雪渓上端は肩の小屋から15〜20メートル先 | 登山道が少しずつ見えてきました。 |
こちらは肩の小屋から大雪渓へ続く付近です。先週は雪渓まで10メートルほどでしたが、今週は15〜20メートルに延びて、周辺のハイマツや登山道もやっと姿を現してきました。
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