ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2005/09/24) A
【高山植物】
イワオトギリ(紅葉) |
このところ、紅葉一辺倒のノリクラ雪渓カレンダーになっており、紅葉に興味のない読者の方には大変申し訳ありませんが、ノリクラにとって、この時期は一番色鮮やかな時であり、ノリクラシーズンで一番最後の輝きをお伝えしないわけにはいかない状況です。
イワオトギリの紅葉は2〜3週間ほど前から始まりだしていましたが、なかなかきれいなイワトギリの紅葉に出会うことができませんでした。この時期、ウラジロナナカマドやダケカンバなどいわゆる「紅葉」の写真を撮りに来たカメラマンですら、「なんだ!この真紅の葉は?」と、目を留めるほどです。
ミヤマダイコンソウ(紅葉) |
こちらも見事は紅葉。ミヤマダイコンソウです。大雪渓エリアでミヤマダイコンソウそのものは、見つけるのにそれほど苦労するものではありませんが、これほどきれいな真紅のミヤマダイコンソウはなかなかお目にかかることはできません。先週もミヤマダイコンソウの紅葉をお伝えしましたが、それとは別の箇所のものです。
チングルマ(実) |
こちらはチングルマの実。きれいなタンポポ様の実が見事です。葉が赤く紅葉し始めています。もちろんチングルマも紅葉する木ですが、高山植物に詳しい方だと何か違和感があるかと思います。
チングルマ(紅葉) |
こちらは定点撮影しているチングルマ。実がだいぶ落ち始め、葉の紅葉が始まりかけています。この画像ではよくわかりにくいのですが、チングルマの葉は、かなり小さめのものであることがわかります。実は先ほどの画像のチングルマの実の下で紅葉しているのはミヤマキンバイの葉です。よく見るとミヤマキンバイの葉に特徴的な三つ葉になっています。
イワギキョウ(花) |
大多数の高山植物が花を落としているのに、こちらのイワギキョウはまだまだがんばって花をつけています。この箇所では8月20日くらいから咲き始めていますので、1ヶ月以上咲き続けていることになります。ホントに息の長い高山植物です。
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