ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2005/10/22) D

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(Update:2005/10/27)

 

【紅葉情報−鈴蘭橋】

三本滝からさらに下って、鈴蘭橋と善五郎の滝付近の紅葉の状況をお伝えいたします。

鈴蘭橋

今週に入って、紅葉の見頃は乗鞍高原になっていますが、その中でも一番よい状態のエリアが鈴蘭橋です。

 

まさに三段紅葉

紅葉の色づきとしては、もう一歩というところですが、ご覧のような三段紅葉にめぐり合え、1ヶ月以上にわたって、紅葉情報をお伝えしている中で、心に強く残るワンシーンとなることは間違いないと思います。

当WebSiteをご覧になる方々は、良くご存知と思いますが、右の真っ白に輝く山の一番高いところが、乗鞍岳の主峰 剣ヶ峰(けんがみね 標高3026m)、そこから右になだらかなピークが2つありますが、蚕玉岳(こだまだけ 標高2979m)、朝日岳(あさひだけ 標高2975m)と続きます。剣ヶ峰の左脇に少し見えるのが大日岳(だいにちだけ 標高3014m)、そして、左の大きな山が高天ヶ原(たかまがはら 標高2829m)です。

大雪渓は蚕玉岳と朝日岳の間の沢筋を少し降りたところにあり、これだけ雪がかぶっていると大雪渓自体がわからなくなってしまいますが、この位置からは蚕玉岳から降りる尾根に隠れてしまいますので、大雪渓が小さくなったこの時期は、見ることはできません。

 

ひっきりなしにカメラマンが訪れます 山頂の雲の切れ間を辛抱強く待ちます

真っ青な空、白い山肌、山麓の紅葉。この3条件がそろうのは、年に一度もめぐり合うことができないことが普通です。この絶好のチャンスに、多くのカメラマンが橋の上に三脚を並べます。日が高くなり、山頂付近には少し雲がなびくようになり、その雲の切れ間を辛抱強く待ちます。

ここからの紅葉風景を眺めることができたら、今日はこれで撮影終了といってもいいくらいの好条件でした。

 

【紅葉情報−善五郎の滝周辺】

善五郎の滝 駐車場付近

こちらも三段紅葉がきれいですが、先週と比べて、思ったより紅葉が進んでいません。

 

それでも先週よりか幾分、進んでいるように感じます。もう少し良く見るとわかりますが、シラカンバについては終わりに近づき、だいぶ落葉が始まっています。

 

これは22日(土)の様子ですが、かなりよい状態になってきているものの、色づきとしては今ひとつです。こちらも同様の傾向で、シラカンバについてはかなり落葉が始まっています。左の画像の左寄りに大きなシラカンバの木がありますが、枝だけの状態になっています。また、シラカンバ以外のミズナラなどは紅葉が進んでいるように見えますが、若干色がくすんでいます。

右の画像は先週もお伝えした滝までの遊歩道の様子です。先週よりは進んでいますが、まだ、青い葉が目立ちます。

 

シラカンバとミズナラ ミズナラの葉

シラカンバとミズナラを良く見ると、ご覧のように大きな違いがあることがわかります。シラカンバはもう完全に葉を落としていますが、ミズナラはまだ青い状態です。さらにその葉を良く見ると、ミズナラは紅葉しているのではなく、青い状態から枯れ始めています。これがくすんだ原因で、遠景からは紅葉のように見えても、実際は、単に枯れている状態だけのようです。

この傾向は乗鞍高原全体で同様で、今年の紅葉が今ひとつの原因なのかもしれません。

 

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