ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2006/05/15) E

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(Update:2006/05/18)

 

【畳平周辺】

左の画像は畳平のお花畑にある不動岳(標高:2875m)と、右側の画像は鶴ヶ池です。昨年もかなり多かったのですが、それ以上に多い状態です。ここ数年の中で、鶴ヶ池の中心の雪解け部分がこれだけ小さいのは初めてのことで、池周辺のリング状の積雪部分がこれだけ広い状態は見たことがありません。

 

畳平から肩の小屋に向かう専用道路

山頂や肩の小屋に向かう専用道路も場所によってはご覧のような状態。路面が完全に埋まっています。

 

魔利支天岳と不消ヶ池 富士見岳

不消ヶ池(きえずがいけ)はほぼ氷結した状態です。

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所

肩の小屋へ向かう専用道を進むと分岐点に差し掛かります。正面の大きく見える魔利支天岳(まりしてんだけ)の左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。例年、魔利支天岳の右半分はほとんど積雪はありません。山頂方面は左の肩の小屋方面に進みます。

 

大雪渓

位ヶ原方面

分岐点に差し掛かると、左の画像のように大雪渓が一望できます。例年なら、右に見えるなだらかな山肌の高天ヶ原は沢筋以外はだいぶ地肌が出ていますが、今年はだいぶ雪に覆われている様子がわかります。また、右に見える3つの頂は、左から、乗鞍の主峰 剣ヶ峰(けんがみね 標高:3026m)、蚕玉岳(こだまだけ 標高:2979m)、朝日岳(あさひだけ 標高:2975m)で、例年と比べ、剣ヶ峰から高天ヶ原に続く部分に積雪が多く見られます。

右の画像は大雪渓から位ヶ原方面を見下ろしたところ。どこまでが大雪渓で、どこから位ヶ原かわからないほどです。

 

スキーブーツでも斜め下方向への歩行は滑りやすい

肩の小屋まで3箇所ほど雪の斜面を横方向に移動する必要があります。ここからはスキーブーツやアイゼンなどの装備がないと向かうことはできません。2つの画像は先ほどの分岐点のところの左斜面ですが、例年以上に積雪量があるため、見た目以上の斜度があります。そのため、いつもより、斜め下に歩かなければならず、スキーブーツでも横移動はかなり滑りやすい状態であるため、途中でスキー板を装着し斜滑降したほどです。

 

【肩の小屋】

肩の小屋

肩の小屋周辺も、他のエリアと同様、昨年と比べて雪で覆われている部分が多くなっています。

 

肩の小屋の埋まり具合は昨年とほぼ同じくらい

ただ、肩の小屋自体の雪の埋まり具合は昨年と同じくらいです。

 

ここから稜線に向かって出発しますが、ちょうど、位ヶ原方面からシールをつけて登ってきた方々が見えます。

 

三本滝から3時間30分

春スキーバスが運休中のため、三本滝からシールをつけて3時間30分かけてやってきたそうです。

 

シールを剥がして... 位ヶ原方面へ滑走開始

さらに山頂を目指すのかどうかお聞きしたところ、「もうここで十分!」とのこと。3時間30分もかければ、無理もないかもしれません。位ヶ原方面へ向かっていかれました。

 

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