ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.1(2006/05/15) F
【稜線を目指して】
肩の小屋をあとにして、稜線を目指します。左の画像は、肩の小屋から少し登ったところですが、雪の量は昨年と比べて、目立つほど多いとはいえない状態です。ただ、横幅はやや広くなっているかと思います。
ただ、もう少し登ると、右の画像のようにどこに登山道があるかわからないほどの積雪量になります。
スキーブーツならグリップの利く雪質 |
雪質は踏み抜いてしまうほどのやわらかさでなく、一歩一歩、踏みしめれば、適度に足型ができて、スキーブーツなら、歩きやすい固さです。
8本アイゼン |
ちょうど、上から降りてこられた方がいらっしゃいましたので、少しお話をお聞きしました。やはり、朝はアイゼンの歯が入らないほど硬い雪質だったようです。「スキーの人は大変だなぁ〜。こんな斜面を滑るくらいだから、さぞ、お上手なんでしょう。でも、お気をつけて...」と、声をかけてくださいました。心の和む一瞬でした。
魔利支天岳 |
この付近で振り返ると、魔利支天岳(まりしてんだけ 標高:2873m)を望むことができます。魔利支天岳は全体的にそれほど雪が多い感じは見受けられませんが、今、歩いてきた登山道は、例年だと、登山道脇に山肌が露出しているところが多いのですが、今年はほとんど雪で覆われています。
大雪渓からのルート |
肩の小屋からの登山道を進み、朝日岳の真下あたりに来ると、大雪渓下部からアプローチする箇所に出ます。どのエリアでも同じことが言えますが、ほとんど真っ白で、昨年とほぼ同じ場所で撮影しているつもりでも、違った風景に見えてしまいます。
【稜線へ】
蚕玉岳〜朝日岳稜線 |
ここから画像の稜線を目指して登っていきます。左のなだらかな頂が蚕玉岳、右に登っている稜線はさらに朝日岳へと続いています。画像右に少し山肌が見えていますが、この時期だと、この付近から左下への斜線上に山肌が見えているはずですが、ご覧のとおり、白一色です。
笠ヶ岳から穂高連邦まで |
ノリクラだけでなく、遠方の山々も雪の量が多いことがわかります。この日は昼過ぎになって曇り空になりましたが、視界が悪くことはなかったため、きれいに望むことができます。
蚕玉岳〜朝日岳稜線 |
雪の多かった昨年ですら、稜線の西側(画像では右側)にはまったく雪はありませんでしたが、ご覧のように、手前付近など、西側方向にも残っています。
権現ヶ池 | 朝日岳 |
権現ヶ池、朝日岳に関してはほぼ昨年並みの状態です。
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