ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2006/05/21) B

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(Update:2006/05/25)

 

【畳平周辺】

不動岳とお花畑 鶴ヶ池

ここからはいつものようにお伝えいたします。
先週と比べると減り方が、少し早いような気がします。左の不動岳は昨年と比べて、ほぼ同等か、やや少なめです。また、左のお花畑の画像では確認できませんが、右の奥のほうで少し雪解けが進み、雪面が滲みはじめています。

右の画像の鶴ヶ池は中心に雪が残っていますので、今年は多いほうであることには間違いありませんが、中心の雪の大きさは昨年の方が大きいです。ただ、池周辺の雪の量は今年のほうがやや多いので、全体的に見れば、昨年とほぼ同等といったところでしょうか?

 

畳平から肩の小屋に向かう専用道

こちらは畳平から肩の小屋に向かう専用道で、ちょうど、鶴ヶ池の上部付近です。先週は路肩のコンクリート部分しか出ていませんでした。

 

出てきた杭にロープを張ります。 環境パトロールの方々、ご苦労様です。

雪解けとともに、道路脇の杭が頭を出し始めます。この杭は道路の境を示すもので、環境パトロールの方は、出てきた杭にロープを通して、一般の人が道路から外に出ないようにして、高山植物の植生の保護に努めています。

これから雪解けが進むと、ロープ設置の場所も増えてきますので、しばらくは、杭打ちとロープ張りの作業が続きそうです。(ご苦労様です)

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所

畳平からしばらくすると、肩の小屋とコロナ観測所の分岐点に出ます。先週は分岐点の右側にもだいぶ雪が残っていましたが、ご覧のようにほとんどありません。また、昨年と比較しても、やや少ない感じです。

 

大雪渓全景 大パノラマに感動

先ほどの畳平周辺でもそうでしたが、細かく見ると昨年よりやや少ない感じもありますが、稜線付近を含めた大雪渓全体を見たときは昨年よりも多いといえます。ここまでは、一般の観光客でも気軽に行けますので、ぜひ、大雪渓のスケール感を肌で感じてみてください。

 

ここから急斜面の雪渓 スニーカーなどは無理です(アイゼン持参しましょう)

ここから肩の小屋までは、3箇所、雪渓を横切りますが、急斜面のところがあります。スニーカーなどでは危険ですので、観光客の方はこれ以上先には進まないようにしてください。また、今回は雪面がやわらかく、また、先週と異なり、たくさんの人が入山されていますので、踏み跡がしっかり残っていて、登山靴でも問題ない状態でしたが、踏み跡のない急斜面や、気温の変化で少しでも硬くなると、アイゼンは必須です。使わなくても、必ず、持参してください。

 

雪渓下部に続く急斜面 5メートル以上の雪が積もっています。

肩の小屋まで、3箇所 雪渓を横切ると申し上げましたが、ここは2箇所目で、ちょうど、雪渓下部へストレートに滑り降りることができる急斜面です。道路上には5メートル以上の雪が積もっています。

雪がやわらかければ、アイゼンを着けていない登山靴でも、上に登っていくことは容易ですが、横方向への移動は、時としてスキーブーツでもかなり滑ることがあります。特に急斜面を斜め下方向への移動は、装備がないと危険です。

今回の取材の中では撮影しませんでしたが、大雪渓駐車場から畳平へ県道乗鞍岳線沿いに帰るときは、ここで紹介した雪渓よりも斜度・距離ともに大きなところを横切らなければなりません。多くの人が入山していますので、踏み跡はついていますが、午後になって、雪が硬くなると危険ですので、畳平に到着するまで、十分に注意してください。

 

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