ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2006/05/21) F
【雪渓下部】
こちらはいつもと同じく、大雪渓入口付近を撮影したものですが、先週と同様、雪渓下部は完全に雪に埋まっています。
入口左側にあるこの看板は、先週、中央に書かれた文字付近まで雪がありましたので、70センチ〜1メートル近く雪解けしたことになります。昨年は看板の下にある石垣も出ていましたので、高さで50〜70センチ近く多いといえます。
肩の小屋口バス停 |
実際に大雪渓入口付近はどれくらいの積雪があるのでしょうか?こちらは大雪渓入口に設置された肩の小屋口バス停。ご覧の状態からおおよその積雪量が推測できます。
こちらは県道を示す標識。大雪渓入口から50メートルほど下にあります。先週と比べて、高さで50センチ程度雪解けしています。標識の根元の雪解けはだいぶ進んでいますが、それでもまだ路面は見えません。
大雪渓前の県道乗鞍岳線とトイレ前 |
まだまだ大半が雪の下ですが、右の画像でお分かりのように、トイレ付近の路面がようやく姿を見せ始めました。昨年は1週間前の段階で、トイレ付近の路面はほぼ完全に出ていましたので、昨年よりもかなり雪が多いことがわかります。
県道乗鞍岳線の畳平方面はまだかなり雪があります |
大雪渓を滑った後、ここから県道乗鞍岳線沿いに歩いて畳平に帰る方もいらっしゃると思います。ここから県境までは1.5Kmほどありますが、大半が雪の中です。すでに多くの方が歩いていますので、踏み跡がついていますが、所によっては急な雪の壁を横切ります。先ほども述べましたが、雪の壁を縦に登っていくことは容易ですが、横切ることはかなり滑りやすく、急になればなるほど、真横に移動することが困難になります。
雪のない時期ですと、早い方なら県境まで30〜40分程度で到着しますが、積雪のあるこの時期は最低でも1時間はかかると考えてもらったほうがよいと思います。時間に余裕を持ってシャトルバスに乗り遅れないよう注意してください。
【雪渓上部のクレパス】
雪渓上部右側 |
速報でお伝えしたクレパスです。2004シーズンとほぼ同じ位置にあります。雪渓上部の右側で、肩の小屋から少し降りた箇所です。2004シーズンのクレパスは
2004シーズン
ノリクラ雪渓カレンダーVol.3(2004/05/30) A
の「肩の小屋付近のクレパス(全体像 2004/05/23)」の画像をご覧ください。
今のところ、まだ、大きくはありませんが、今後の変化が気になるところです。
乗鞍スカイラインが開通して最初の週末ということもあって、たくさんの方々が大雪渓にお越しになりました。この時期は天候が不安定で、当日になってみないと、天気がどうなるかわからない状況ですが、一旦、晴れると今回のようにホントにきれいな快晴ということもよくあります。
この時期のノリクラは、稜線まで登って大斜面を滑ることができ、今回は特にバーンもきれいで楽しく滑られます。このようなきれいなバーンは入梅前までと考えたほうがいいでしょう。降雨量が多いと雪渓表面を雨水が流れ、縦溝が沢筋に向かってでき始めます。ですから、この時期に十分楽しまれてはいかがでしょうか?
また、これから高山植物が目を出し始めます。雪渓の上に関しては、大きな問題になりませんが、地面が出始めたら、そこから高山植物の芽が出始めると考えてください。お昼時になると、雪解けの終わった枯れた草原の上にレジャーシートを敷いて、お弁当を取っていらっしゃる風景を見かけますが、枯れた草原の中から次の芽が出ようとしています。
休憩は雪渓の上か、岩の上でお願いいたします。
【昨年の今ごろは?】
昨年は21日(土)は天気がよかったものの、22日(日)は降雪で乗鞍スカイラインは午後から通行止めとなり、畳平から大雪渓に、環境パトロールの方々がやってきて、スキーヤー・ボーダーに畳平に帰るように呼びかけて回っていました。
おそらく、今年も天候の急転があるかと思いますが、天候の急転にともなう、シャトルバスの運休には十分に注意したいものです。
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