ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2006/05/28) B

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(Update:2006/06/01)

 

【肩の小屋】

肩の小屋周辺は、先週と比べて、それほど大きな変化はありません。先週の段階では、昨年よりやや多い状況でしたが、今週は、昨年とほぼ同じくらいになっています。

画像の左下に写るクレパスは、先週と比べて開口幅が広くなっています。また、速報でもお伝えしたように、雪渓上部につづいて、雪渓下部でもクレパスができ始めています。雪渓上部、及び、雪渓下部のクレパスについては、後ほど紹介いたします。

 

積雪量は先週と比べてそれほど大きく変化はないように見えますが、雪の下から姿をあらわした道路が少しずつ奥のほうへとのびています。

 

建物のすぐそばは、先週より高さで30センチ程度は少なくなっていますが、ほとんど変わりありません。

 

積雪量は1〜1.5メートルほど

積雪量は1〜1.5メートルほどあります。昨年はこの時期に除雪が行われましたので比較が難しいですが、昨年よりやや少なめのようです。

 

肩の小屋から大雪渓に続く部分は、先週と比べて50センチ程度、雪解けしています。昨年とほぼ同じか、やや少なめのようです。

 

室堂ヶ原へ続くところは雪解けが進んでいます 雪渓下部方面はまだまだ十分な積雪量

肩の小屋の南側の室堂ヶ原に続くところは、雪解けが進み、山肌を覆っていた枯れたスゲの草原が見えるようになってきました。おそらく次の週末には、雪の量がかなり減りますので、スキーを履いて渡ることができないかもしれません。雪渓下部へ降りる斜面は、十分滑走可能です。また、雪渓上部のクレパスは、右の画像の右側に少し山肌が見えますが、その向こう側です。

 

【高山植物】

先週はキバナシャクナゲを紹介しましたが、高山植物の季節としては、まだまだ早い時期なので、見つけるのがなかなか困難です。常緑樹のハイマツ、コケモモといったものは簡単に見つけられますが、落葉樹や草の部類のものは、なかなか見つかりません。

 

所々に緑を見つけることができます

それでも雪解けの早いところでは、ご覧のような緑を見つけることができます。

 

ミヤマゼンコ(若芽)

若芽の頃の高山植物は判別が難しいものです。高山植物の図鑑は、花期の様子しか載っていません。また、出始めた若葉を見ても、その特徴をしっかりと示してくれているとは限りません。今回はあまり自信がありませんが、おそらくミヤマゼンコ(深山前胡)だと思います。本州中部の亜高山帯〜高山帯の草地に自生する多年草です。

ミヤマゼンコをはじめとするセリ科の高山植物は、よく似た姿をしているものが多く、花の時期が訪れても、見間違えてしまうものです。

 

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