ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2006/06/10) B

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(Update:2006/06/15)

 

【肩の小屋】

肩の小屋周辺は、先週と比べて、やや雪解けが進んでいますが、それほど大きな変化はありません。昨年と比べて、1週間程度遅い雪解けです。

 

先週まで路面に残っていた雪は完全に消えています。ただ、道路周辺の雪の高さには大きな変化はなさそうです。

 

建物の周辺は、ほぼ雪解けが終わりました。昨年、より、1週間ほど遅い状態です。6月13日のお知らせ でも申し上げましたが、肩の小屋は6月24日より、夏季の営業を再開いたします。スキー、登山の休憩や宿泊などにご利用ください。また、アルバイトも募集しています。

 

肩の小屋から大雪渓につながる箇所は、先週と同様、高さで50〜70センチ程度の雪解け。昨年より、1〜2週間程度遅い雪解けです。

 

室堂ヶ原に続く部分は雪がなくなってきています 室堂ヶ原を歩かず、山頂へは必ずこちらの登山道から

左の画像は大雪渓方面から室堂ヶ原に続く部分。今週に入って完全に雪が途切れています。
雪渓下部からシールをつけて登り、室堂ヶ原から登山道を歩いて稜線に向かうコースを取る方がいらっしゃいます。ただ、雪がこの付近で途絶え、登山道まで数十メートル歩くことになりますが、この付近は高山植物が多く自生するエリアでもありますので、右の画像の肩の小屋に向かう登山道から、一旦、肩の小屋に出て、そこから登山道へ進んでください。

また、左の画像の左側にある、朝日岳の山裾を、ハイマツ帯をかき分けて強引に直登し、登山道へ向かう方もいらっしゃいます。高山植物だけでなく、雷鳥への影響も懸念されますので、絶対にやめてください。

成長の遅い高山では、たった一度の人為的な行為が、長く影響を及ぼします。

 

生涯、ノリクラ人生

さて、こちらの方、非常に変わったいでたちでしたので、つい、声を掛けてしまいました。お話をお聞きするまでもなく、現在、67歳。ノリクラに通い始めて49年が立つとのこと。まだ、乗鞍スカイラインのない若い頃は、山頂付近までのぼり、平湯まで滑走されたこともあるそうです。

冬場も乗鞍高原温泉スキー場にいらっしゃり、現地では「ブレザーのおじさん」として、知られているとのこと。「ブレザーでの滑走は寒くないですか?」と、お聞きしたところ、「かつては登山は正装していくもの。軍隊だってゲートルを巻いて正装していたでしょ。だから、昔はスキーだって正装して滑るのが当たり前の時代だったんですよ。」とのこと。

 

パワフルな足取りで、スキーを担いで稜線まで!

語り口調も非常にパワフルでしたが、、登山道を稜線まで登って行く様子も、まったく歳を感じさせません。いつまでもお元気でお過ごしください!!

 

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