ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2006/06/18) @

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9

(Update:2006/06/22)

 

【大雪渓】

今回のノリクラは、先週との同じように、梅雨の中休みと言ったところで、定期的に、濃霧と青空が繰り返す天候でした。例年、大雪渓まで区間延長して運行される春スキーバスが、今年は位ヶ原どまりということもあって、大雪渓を訪れるスキーヤーの数はほんとに少ない状態です。稜線付近の雪が少なくなり、また、大雪渓から位ヶ原へ滑り降りる箇所も限定されつつある状態では、致し方ないことかもしれません。

積雪量の変化は、先週までは上部付近での減少が目立ち、下部ではあまり雪解けが進んでいない状況でした。しかし、エリアによって差があるものの、全体的に雪解けのスピードが増してきて、下部に関しても、雪解けによる変化が目立ち始めるようになってきました。また、すべてのエリアを平均すると、昨年より1週間程度は雪解けが遅い状態です。ただ、高山植物の生育については、昨年とほとんど同じような推移を見せています。

速報でもお伝えしたとおり、今回の取材は、6月18日(日)の一日のみのため、時間的な制約のため、大雪渓エリアののみの紹介とさせていただき、岐阜県側の鶴ヶ池大雪渓の様子は割愛させていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

【天候が悪い日は】

畳平

山の天気は、なかなか予測が予測がつかない...と、よく、耳にします。特にノリクラでは、山麓では曇り空なのに、位ヶ原より上部は雲海の上で、晴れているということもあり、現地に到着してみないと、ほんとの天候はわからないということも多々あります。

乗鞍岳は、日本海側と太平洋側の気候の接点と言われることが影響しているのかもしれませんが、長野県側と岐阜県側でも、天候が大きく異なることあり、今回も、岐阜県側では雷注意報が発令され、鶴ヶ池大雪渓にいたスキーヤーの話では、昼過ぎから、雷鳴が聞こえたようですが、大雪渓エリアの長野県側では全くその兆候は見られませんでした。

 

急いで、雪渓を目指したいわけですが...

畳平に到着すると、トランクから荷物を取り出すと、急いで、雪渓を目指して行くわけですが...

 

その前にちょっと聞いてみるのもよいでしょう。

今日のように、天候が少し不安定なときは、出かける前に、現在、天候がどのように推移しているのか、事前にチェックして訪れるのが基本です。でも、雪渓に向かう前、通りかかった環境パトロールの方などに、ちょっと聞いてみるのも良いかもしれません。(お仕事が忙しくない時なら、多分、おそらく、親切に教えてくれるはずです...)

 

【畳平周辺】

不動岳とお花畑 鶴ヶ池 − 鶴の首が伸びてきました

左の画像の不動岳の山肌の積雪量は、先週と大きく変わりません。また、お花畑についてもこの画像を見る限り、大きな変化はありませんが、右の奥のほうは雪解けが進み、お花畑全体の半分程度は雪解けが終了している状態です。

また、右の画像の鶴ヶ池は、先週と比べて、池周辺の積雪量がかなり少なくなりました。お花畑・鶴ヶ池ともに、昨年より、1週間ほど遅い雪解けです。

 

首の部分 − 鶴ヶ池

こちらは鶴ヶ池の首の部分。左が胴体で、奥のほうから首が伸びて右側に頭が見えるのがお分かりでしょうか?そして、首の手前の 原の部分が、少し緑が濃くなってきました。あと、1〜2週間ほどすると、ハクサンイチゲやミヤマキンバイの咲く様子が見られるのではないかと思います。

 

Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会