ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2006/06/24) E

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(Update:2006/06/29)

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

剣ヶ峰〜蚕玉岳

剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線は、手前部分の雪が先週の段階で完全になくなり、奥に見える雪渓もかなり小さくなっています。昨年とほぼ同程度か、やや、進んでいる状態です。

 

それでも、十分な広さがあります

右の画像のとおり、少しずつ岩の頭が目立ち始めてきました。横幅も狭くなり30〜40メートルといったところです。右の画像でもお分かりのように稜線部分はかなり雪解けが進んでいるため、今回が最後となります。

 

がけ崩れの岩場

唐草模様

左の画像は沢筋の右側の尾根の中の、がけ崩れが起きている岩場付近。がけ崩れといっても今年発生したものではなく、過去に発生した箇所です。先週よりも高さで1メートル以上の雪解けが見られます。それでも、昨年は岩場の下部の雪解けが、左の画像よりも、手前方向に向かって5メートルほど進んでいましたので、昨年より1週間以上遅い雪解けです。

右の唐草模様については、先週と同様、昨年より1週間程度遅い雪解けです。

左の砂礫地がだんだん高くなってきます

スプーンカット状になりつつあります

これまで、左に見える砂礫地と雪渓はそれほど高低差はありませんでしたが、今週に入って、雪解けとともに、その高低差を感じるようになり、雪渓の左右が取り囲まれてきた様子が伺えます。少しずつ、沢の形が出てきたようです。
雪面は、少しスプーンカット状になってき始めましたが、今日は照りつける日差しで、やわらかめの滑りやすい状態でした。

 

急斜面から緩斜面に移り、沢筋が一番細くなるところ

稜線から、全体の3分の1程度まで滑り降り、画像は急斜面から緩斜面に移る部分で、沢筋が一番細くなるところです。先週までは、滑り降りることができましたが、ご覧のように今週は、分断されて滑り降りることはできません。先週と比べて、高さで80センチ程度、雪解けしています。また、右の画像では、全体的には右側よりも左側部分の雪解けが進んでいる様子がわかります。

先週の段階では、昨年とほぼ同じ状況と申しましたが、今週は1週間近く遅い状態になっています。

 

全景

県道との合流地点付近まで滑り降りると、全景を見渡せるようになります。沢が一番細くなっている部分が途切れている様子がわかるほか、もともと広いエリアであったため、気に留めることもありませんが、先週と比べて、全体的に横幅が狭くなって来ている様子がわかります。

 

積雪は1.3メートル

県道乗鞍岳線との合流です。先週よりも50センチ程度、雪解けが進み、積雪は1.3メートルほどです。

このページで紹介した、剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線から県道までの沢は、先週の段階では、稜線部分を除いて、昨年より1週間程度遅い雪解けの状態と申し上げましたが、今週も同様の傾向であるといえます。

これまでお伝えしてきた、朝日岳直下、蚕玉岳〜朝日岳稜線、そして、剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線の様子は、雪解けによる、滑走不能状態になりましたので、今回で終了となります。7月からは、引き続き、大雪渓エリアについて、お伝えしていきます。

 

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