ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2006/07/15) E

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(Update:2006/07/20)

 

【高山植物】

大雪渓エリアも白一面の世界から、少しずつ、山肌が見えてくると高山植物が雪渓のエリア内でも見えてくるようになります。さて、雪解けの進んだ、登山道を見てみます。

 

コバイケイソウ(葉)

こちらはコバイケイソウの新芽。食用の山野草のオオバギボウシと間違えられるケースがある高山植物です。コバイケイソウは亜高山帯〜高山地の草原に自生する多年草で、コバイケイソウは有毒です。

左の画像くらい大きくなると、間違えることはないようですが、右の画像のホントに出始めのころは非常によくにていて、、オオバギボウシと間違えて食用にされる事故が、毎年起きています。

 

コバイケイソウは単子葉植物

コバイケイソウの葉をよく見ると葉脈が縦方向に走っていることがわかります。先週の高山植物のコーナーでお伝えしたように、単子葉植物であることがわかります。画像の左下に地面から出たばかりのコバイケイソウの若葉をご覧になると、一枚しかありません。始めて顔を出した子葉が一枚なので、単子葉植物であることがわかります。

この葉脈の走り方の違いがオオバギボウシとの見分け方の一つとなっています。

 

シナノキンバイ(つぼみ)

シナノキンバイにはつぼみが付き始めています。来週あたりは少し楽しみなところです。まだ、黄色の花の少ない時期ですので、大輪のシナノキンバイは大雪渓エリアでもよく目立つものではないかと思います。

大雪渓エリアではミヤマキンバイはよく見かけるものの、シナノキンバイは見られる箇所が限定され、一番きれいな時期は1週間程度だと思います。次の週末あたりから開花し始めると思いますので、開花の時期を逃さずにご覧ください。

 

クロウスゴ(新芽) クロウスゴ(花)

2006シーズンノリクラ雪渓カレンダーVol.7(2006/06/24) でもお伝えしたクロウスゴ 。大雪渓エリアでも結構見かけるようになって来ました。でもよく見ると、発芽にしてから間もない時期に開花を始めています。ほかの高山植物ではあまり見かけませんな、シーズンの短い環境への対応なのでしょうか?

 

ベニバナイチゴ

こちらはいつもお伝えしているベニバナイチゴ。先週は見事な開花の状況をお伝えしましたが、ご覧のように、はなびらを残しているものは皆無に等しく、雌しべの部分と萼だけを残しています。

ベニバナイチゴも開花の時期が1週間にも満たない高山植物です。今後、秋になって、実がなる時期が来ると楽しみですね。

 

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