ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2006/08/05) D

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(Update:2006/08/10)

 

【雪渓下部 V】

石碑の岩

モーグルコースの南側にある石碑の岩。ご覧のように石碑の岩の周囲はすっかり雪解けが完了しています。先週と同様、昨年と比べて3週間ほど遅い雪解けです。

 

石碑の岩の下部のバーン

雪渓上部左側から滑り降りる通路

石碑の岩の下部は先週あたりから岩の方が多くなり、今週に入って完全に岩だけの状態に近づいてきています。この箇所の右側部分には、右の画像のように雪渓上部左側から滑り降りる雪渓が続いていますが、かなり小さくなっています。

 

雪渓上部左側から滑り降りる通路(上から)

こちらはその通路を上から見たところ。幅は一番広いところで7メートルほどですが、板をつけて滑り降りることはできません。昨年、この箇所が滑走できなくなった時期と比べると、2週間ほど遅い状況です。

 

雪渓下部のクレパス

モーグルコース付近に走る雪渓下部のクレパスは、断面の高さが拡大する一方でしたが、先週あたりから落ち着きを見せ始め、今週は若干低くなってきています。これまで雪渓下部の北端までクレパスが伸びていたものの、モーグルコースすぐ横の画像に写るだけになっています。先週もお伝えしたように、この付近はちょうどくぼみになっていますので、雪解けが進んでいますが、雪渓上部のようにクレパスの底に地面が見えるのはまだ先のようです。

 

【雪渓中段】

モーグルコースのスタート付近の岩と、石碑の岩の間を上っていくところで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。ハイマツ沿いには登山道があって、左方向へ進むと肩の小屋に行くことができます。

画像中央に岩の頭は、先週は1メートルほどの雪解けを見せていましたが、今週は50センチほどしか雪解けが進んでいません。全体の高さは2.5メートルくらいで、昨年と比べて、3週間ほど遅い雪解けです。

 

登山道 完全に雪がなくなりました

雪渓中段の北側にある登山道。先週は右の画像の部分に長さ10メートルほど積雪がありましたが、ご覧のようにすっかりなくなっています。ちょうど赤のザックを背負った方の足元付近まで雪がありましたので、高さで1メートル以上は雪解けしています。

 

雪渓中段 下半分

雪渓中段の下半分は、幾分、横幅が狭くなってきていますが、まだ、滑走可能です。

 

雪渓中段 上半分 − 岩の頭が目立ってきました

雪渓中段の上半分はご覧のようにかなり岩の頭が目立つようになり、おそらく、来週は雪がまだあっても、滑走できる状態ではなくなっている可能性があります。前述の石碑の岩付近で、雪渓上部左側から下部への通路が雪解けで滑走できなくなっていて、雪渓上部から下部への滑り込む箇所はここだけに限定されています。

こちらは雪渓中段のコーナーの最初に出てきた岩。

 

初めてのノリクラ

その岩陰でのんびりノリクラの雰囲気を楽しんでいる二人がいます。少しお話を聞くと、今回、初めてノリクラにお越しになったとのこと。ウインターシーズンが終わって、奥只見(おくただみ)、月山(がっさん)など雪のあるところを求め、最後にたどり着いたのが、このノリクラ。

 

ビールがないとダメなんです...

雪を求めていろんなところを渡り歩き、どんなときも必ず持ち歩くのがビール。到着して雪に埋めておけば、お昼までには飲み頃になり、、日差しの強い春スキー・夏スキーには、なくてはならないアイテムのようです。標高が高いと平地よりも酔いが回りやすいので、飲みすぎには十分注意してください。

また、後日、メールをいただき、午後はお昼寝のあと、畳平の高山植物を見物して、下山されたとのこと。せっかくノリクラにお越しになったのなら、滑るだけでなくいろんなものを見て、ノリクラには雪渓以外の部分のほうが多いことを実感することが大切だと思います。

『「速報」を見て、しばらくは我慢しようと思っていますが・・またいきたい!!』 と、おっしゃっています。ノリクラの夏は短いので、美味しくビールが飲めるうちに、是非とも、お越しください。

 

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