ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2006/09/23) A
【雪渓下部】
ここからはいつものように雪渓の様子をお伝えします。先週はかろうじて、雪渓が残っている様子を伺うことができました。この一週間で、朝夕の冷え込みが厳しくなってきているものの、さすがに、今週はご覧のように残っているところは見当たりません。
正面からでもその姿は確認できません |
先週は長さ3〜7メートル×幅15メートルほどの大きさもの雪渓が残っていましたが、正面からみてもその姿は確認できません。
まだありました | 80センチ×40センチ |
しかし、よく観察すると、ご覧のように、まだ残っています。80センチ×40センチほど。周囲の土砂や雪に溶け込んだ大気の汚れが凝縮して、かなり黒ずんでいます。昨年と比べて、5週間ほど遅い雪解けの状況です。
来週には完全になくなることは間違いありませんが、雪渓下部が9月下旬近くまで残ることは、過去、十年以上観察する中、初めてではないかと思います。
ウラジロナナカマド |
こちらは大雪渓入口付近のウラジロナナカマド。奥のほうで少し紅葉が進んでいるものがあります。紅葉については、紅葉情報として最後にまとめてお伝えします。
ウラジロナナカマド(実) |
他のエリアでは、すでに赤くなっているものが大半ですが、大雪渓入口付近のウラジロナナカマドは、かなり遅れ、ようやく、しっかりとした赤い色になってきました。それでも、まだ、真っ赤というところにはいたっていません。
年々、赤くなるのが遅れていて、葉が色づく時期と、実が赤くなる時期が接近しつつあるように感じます。ただ、このあたりも、天候や気温に左右されると思いますので、一概に、遅くなっていると傾向付けることはできません。
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