ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2006/10/09) B

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(Update:2006/10/13)

 

【三本滝レストハウス】

三本滝レストハウス この先、通行止め

観光センターから7kmほど上部にある、三本滝レストハウス。通行止めはここから始まり、今日は多くの方々がマイカーで訪れています。

 

やはりここでもお天気雨...

 

確かに綺麗に晴れてます

落葉の中、徒歩で県道を登っていく

しかし、午後からは綺麗に晴れ上がり、お天気雨も次第に少なくなってきます。今回は徒歩で県道乗鞍岳線を登り、上の方の状況をお伝えしたいと思います。

右の画像は三本滝ゲートを少し登ったところ。この箇所が特別風の強い場所ではありませんが、全面に落葉が目立つようになってきます。場所によっては紅葉している木を、一生懸命、探すよりも、路面の色とりどりの落葉の群れを撮影したほうがよいくらいの状況です。

なお、紅葉の状況については、紅葉情報 にてお伝えします。

 

【冬の装い】

位ヶ原山荘 − この付近から本格的に積雪

こちらは、標高2350メートル付近にある位ヶ原山荘。冷泉小屋付近から、少しずつ、雪を見つけることができるようになり、この付近から本格的に道路上に積もりはじめます。

また、位ヶ原山荘に到着した瞬間、風雪が一気に強さを増し、強風で枝からもぎ取られたダケカンバの葉から牡丹雪のような重たい雪まで、宙を舞うものはすべて、西から東へ流れていきます。

 

シャーベット上の積雪

位ヶ原山荘前の道路は、ご覧のようにシャーベット上の積雪。

 

位ヶ原山荘先の直線箇所 − 積雪10センチほど

位ヶ原山荘より、300メートルほど進んだところから直線の上りになる箇所があります。この付近で積雪10センチ程度。この付近は日当たりが悪く、一番根雪になりやすい箇所。気温はマイナス1℃で、位ヶ原山荘前はシャーベット状態だった積雪は、この付近では、凍り始めています。

さらにこの先の15号カーブより上部は、周囲をさえぎる高い木々がなくなり、かなりひどい暴風雪になっています。

 

本日の取材はここで打ち切り

あまりの暴風雪で、こちらの方も、少し先まで行って引き返してこられました。この先の気象条件と下山のスケジュールを考えると、これ以上先へ進むことは、困難なため、本日の取材はここで打ち切りです。

なお、この日は北アルプスなどで、遭難者がでています。車道が整備されアクセスが容易なノリクラでも、標高が2500メートル近くになると、他の健脚者向けの高山と同じような気象条件になります。特にノリクラはトレッキング感覚で入山しがちですが、気象条件は他の3000メートル級の高山と同様であると考え、今回のような気象条件での入山は、絶対になさらないようお願いいたします。

 

二段紅葉

位ヶ原山荘付近は、ようやくダケカンバの色づきがよくなってきたところ。暴風雪の中、がんばって二段紅葉を演出しています。ただ、この美しいコントラストを誰にも見てもらえないのが、少し寂しいところです。

魔利支天停付近

夕方近くになると、冷泉小屋近くでもひどい暴風雪になり、魔利支天付近では法面の木が倒れかけています。位ヶ原山荘より上部の積雪とこちらの倒木の処理を考えると、明日も通行止めが続くとものと考えられます。

 

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