ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2006/10/09) G
【雪渓上部 U】
雪渓上部左側 |
積雪があった分、面積は広くなっていますが、岩の高さなどを見ると、先週よりも、低くなっているようです。
下端より | 落書きの岩 |
先週と比べて落書きの岩の部分の積雪が大幅に多くなっています。高さ70センチ程度まで上昇しています。
雪渓上部左側上端 |
上端部分は雪に覆われている部分は増えていますが、積雪量としては先週と変わりありません。
雪渓上部左側 中央付近 | 左側(北側)にバーンが広が手います |
さらに南側(左側)に移動し、この付近が雪渓の中央付近。バーンが若干広がっています。積雪量としては先週とほぼ同じくらいです。
雪渓の雪が露出している箇所 | 完全に真っ白になっている箇所 |
バーン状態は、ご覧のように雪渓の雪が露出し始めている箇所と、完全に真っ白な雪に覆われているところがありますが、平均して20〜30センチ程度の積雪があります。
凹凸の激しいスプーンカットはかなり消えています。 |
凹凸の激しかったスプーンカットがかなり消えていますので、雪質の重たさを除けば、フラットバーンの滑走はこれまでの状況から比べるとかなりよい状態だと思いますが、古い雪質と新しい雪質との境で滑りにくい状況があるかと思います。また、今後の融雪で、再び凹凸の激しい古い雪質が露出してくる可能性はあります。
雪渓上部左側 南寄り | 蚕玉岳〜朝日岳の沢筋 |
こちらは一番南側で、右の画像は5〜6月に蚕玉岳〜朝日岳の稜線から沢筋を滑り降り、大雪渓に入ってくる箇所です。かなりの積雪があるように見えますが、砂地のため、この後、日差しが続けば、かなり融雪すると考えられます。
先週のノリクラ雪渓カレンダーのあとがきで、「10月に入ると、空から雨が落ちてきたら、いつ、雪に変わってもおかしくない状況になります。」と、申し上げましたが、まさにそのとおりの状況となりました。2005年の初冠雪は10月23日、2004年は10月15日、2003年は10月24日と、ここ最近の状況の中では、かなり早い初冠雪となりました。
体育の日あたりに、積雪で通行止めになったことは、過去にもあり、特別早いわけではありません。したがって、10月になれば、いきなり降り出した雨や雪が、そのまま、初冠雪になることも十分想定できます。
しかし、今回のように二日間にわたって降り続くことはこれまでなく、天気図上の等圧線の間隔もかなり狭く、大荒れの天候になって然りといった状況でした。10月末まで、あと、2〜3週間あり、天候には更なる注意が必要な時期になってきます。
【昨年の今ごろは?】
この年は土曜日はひどい雨だったものの、日曜日はよい天気に恵まれ、紅葉見物の方でにぎわったようです。
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