ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2006/10/15) A
【雪渓下部 T】
ここからはいつものように雪渓の様子をお伝えします。全般的に先週よりも地肌の部分のほうが多くなってきている様子が伺えます。
こちらは大雪渓と県道が接した箇所。左の画像に写る排水溝の左側に岩が二つ見えますが、先週は小さくその頭がチラッと見える程度でした。吹き溜まりと県道の法面が接した部分の積雪は先週より20センチ程度低くなっています。ただ、右の画像のように、日当たりのよいところでは、かなり雪解けが進んでいます。
スキーヤー専用道 |
大雪渓入口から雪渓上部につながる、スキーヤー専用道。ちょうどこの付近は日陰の時間帯が長いところで、かなりの積雪が残っています。
大雪渓入口付近の積雪は、先週とほとんど変わらず。 |
こちらは大雪渓入口からすぐのあたりのハイマツ帯の横です。杭の高さなどから見ても、先週とほとんど積雪量に変化がないことがわかります。
雪渓下部全景 |
雪渓下部の全景をみると、先週よりも30センチ程度雪解けしていますが、まだまだ、たくさんの残雪があります。
雪渓下部から雪渓上部へ |
スキーヤー専用道をさらに歩き、雪渓上部へ向かう途中は、先週よりも地面が露出している割合が増えています。
スキーヤー専用道 −雪渓下部と上部の中間付近 | 積雪量は先週と変わらず |
他のエリアでは雪解けが進んでいる中、スキーヤー専用道の中でも一番積雪の多いこちらの箇所は、杭の高さが先週とほとんど同じで、積雪量に変化がありません。このまま、雨などが降らなければ、この付近でも、このまま根雪となる可能性は十分あり、例年、この付近の雪解けは7月中下旬ごろですので、一年の大半を雪の下ですごすことになるわけです。
大雪渓入口のウラジロナナカマド | 降雪で完全に落葉 |
さて、こちらは大雪渓入口付近のウラジロナナカマド。右の画像のように、降雪で、落葉した葉が、新雪を覆っています。
ウラジロナナカマド(実) |
完全に葉を落とし、丸坊主になったウラジロナナカマドには、真っ赤な実だけ残っている状態です。
ウラジロナナカマド(冬芽) |
よく見ると、いたるところに冬芽をつけている様子を観察することができ、全く、秋から冬の気配を感じさせない気候が続いていますが、植物は正確に、時を図り、冬の準備を整えています。
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