ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2006/10/15) G

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11 

(Update:2006/10/19)

 

【来季再開 位ヶ原山荘 T】

位ヶ原山荘

ノリクラには、肩の小屋をはじめ、いくつかの山小屋が点在しています。ただ、その中でも、連日営業しているのは肩の小屋だけで、そのほかの山小屋は、夏のハイシーズンやGWだけという営業形態をとっているのが実態です。

標高2350メートルに位置し、冷泉小屋と山頂とを結ぶ位置に立てられている位ヶ原山荘は、かつては、夏の営業も行っていましたが、ここ最近は、GWなど、ごく限られた営業にとどまっているのが実態です。特に、位ヶ原山荘は、他の山小屋と異なり、山小屋の前にシャトルバスの停留所があるため、ここを通過する多くの方は、「位ヶ原山荘はもう営業していないもの」という認識ができてしまっているものです。

かつて、春スキーが盛んだった頃は、冷泉小屋などを含めた周辺の山小屋は、大勢のスキーヤーで賑わいを見せ、位ヶ原山荘も三月から営業を行っていました。

 

玄関には来年営業再開の張り紙が...

お知らせ−来年から位ヶ原山荘は3月1日より連日営業。(2006/09/21)  で、お伝えしているように、来年三月より、位ヶ原山荘は紅葉の終了する十月まで、連日、営業を行います。

 

今日から山荘再開に向けた準備が始まります

すっかり陽の落ちた午後6時。山荘再開に向けて、麓の町で、物資などを買い込んきた管理人たちの車が、到着します。今日から県道乗鞍岳線が冬季閉鎖になるまでの間、、位ヶ原山荘での生活が始まります。

肩の小屋などでもそうですが、この時期は小屋締めとなりますが、位ヶ原山荘の場合は、まだ、道路が開通していない三月から営業を行うため、今のうちに、必要な物資などの荷揚げを行っておく必要があり、この時期からの準備となるわけです。

 

天井が高く、広々とした空間

位ヶ原山荘に入ると、天井が高く、面積的には大きなスペースではないものの、広々とした圧迫感のない雰囲気を感じます。

 

今日は荷物を運び出すだけで精一杯、明日は山荘の点検から始めます

準備を担当するスタッフも、たった今到着したばかりで、荷物を車から運び出すのに大童。短期間の営業はこれまででも行われていましたが、連日の営業、しかも三月というほぼウインターシーズンといっていい時期からの営業は、久しぶりのこと。明日からは、まず、必要な備品・物資の調査から、山荘の設備の点検といった、準備に取り掛かる前段階から始めることになります。

通常、10月20日前後から、積雪凍結で通行止めになる、県道乗鞍岳線の道路事情を考えると、かなりハードな日程の日々が続くことが、素人でも容易に想像がつきます。

 

夕食の準備 − しばらく使用していない山荘とは思えないほど綺麗な厨房

荷物を運び入れたら、食事の準備です。こんなことを申し上げたら、大変、失礼とは思いますが、厨房に限らず、しばらく使用していなかった山荘とは思えないほど、綺麗です。

 

ほとんど見えないんです。

お釜の水加減を覗き込んでいますが、ほとんど見えてないんです。

 

発電機を稼動させる準備がまだできてません

撮影には強力な発光装置のもとで行っていて、実際はこんな感じの暗がりの中での作業です。実は発電機を稼動させる準備が整わず、今晩は真っ暗な中での一夜になっています。でも、来年の営業当日までにはちゃんと間に合わせますので、ご安心ください。

 

位ヶ原山荘初日の夕食 - 今日からすべての物事がスタートです

位ヶ原山荘初日の夕食です。営業は来年三月からですが、管理人をはじめ、スタッフにとって、今日から、新たな位ヶ原山荘の始動といった想いが強くあります。肩の小屋の時とは、また、趣を異として語り合う姿から、これから位ヶ原山荘を動かしていく責任感を、歯の奥で噛み締めるように発する一つ一つの言葉から強く感じることができます。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会