ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.25(2006/10/29) H

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(Update:2006/11/10)

 

【雪渓上部 Uつづき】

雪渓上部左側 南寄り

今日もスキーヤーが訪れています

こちらは雪渓上部左側の一番南寄りのバーン。雪渓上部左側はどのエリアでも滑走可能ですが、三連休の降雪の時以来、通常の北寄りのバーンから、南寄りのバーンが滑走エリアになっています。今回も、何人かのスキーヤーが訪れています。

 

コブライン

そして、今日もラインができています。

 

にわか管理人

小さなスコップを片手に、常連の方が、にわか管理人を務めています。

 

アイゼンで蹴り崩した後... スコップで掘り進める

スコップは小さく貧弱なものですが、その代わり、ブーツにつけたアイゼンで、雪を蹴り崩し、それをスコップで掘り進める手法でコブ作りを行っています。ハイシーズンの緩んだ雪の場合は必要ありませんが、この時期は、スコップも歯が立たないことがあり、にわか管理人の話で、アイゼンで蹴り崩す方法はなかなな有効であるとのこと。

ちなみに、今回初めてアイゼンをお使いになったとのこと。登山で雪渓上を歩くときにアイゼンを使うケースは多いかと思いますが、夏から秋にかけて、わざわざ、ブーツにアイゼンを使用する方はほとんどいませんが、逆に装着して歩くと、ブーツでも結構滑っていたことが再発見するほどのグリップ力があります。

平坦な雪渓を歩く分にはどちらも変わりありませんが、急斜面の多い雪渓上部左側では、足首などのホールドの違いから、登山靴よりもスキーブーツにアイゼンを装着して歩くほうが格段に歩きやすさに違いがあります。

 

ラインの長さは14コブ

ラインのゴール付近に岩が出てきたため、ラインの長さは先週より一つ少ない14コブ。

 

程度に緩んだ雪がエッジホールドのよいバーンを覆い、よいコンディションが続きます

午後になると、蚕玉岳の西側に太陽が周り、そのすぐ東側に位置する大雪渓エリアは13時30分過ぎには日が翳り始めます。それでも午前中に適度に緩んだ雪が、エッジホールドのよいバーンの上を覆い、夕方になっても、アイスバーンになることなく、かなりよいコンディションが続きました。

 

これで今シーズンが終わってしまうのはもったいない!

いつもお越しになる親子お二人も、「こんなに絶好のコンディションで、今シーズンが終わってしまうのはもったいない!本当に来週はシャトルバス動かないんでしょうか?」と、おっしゃるほど...繰り返し繰り返し、最後のノリクラを惜しむように、コブの感触を楽しんでいらっしゃいました。

「いやぁ〜。こんなによいところがあるとは知りませんでした。来年はもっと早いシーズンから来たいものです。」と、今シーズンのノリクラの感想を述べられていました。

 

コンディションがよく、皆さん夕方まで楽しんでいます

今週からオープンしたスキー場があり、常連の多くが、そちらへ移動したこともあり、今日の出席者は4名。それでもよい天気のもの、夕方まで楽しんでいらっしゃいました。

 

最終日の出席者は4名

最後に今日の出席者全員で記念撮影です。ノリクラシーズン終了とともに、スキーシーズンの到来で、これからノリクラで磨いた技量を発揮していくことでしょう。

 

来シーズン、またここでお会いしましょう!

夕方になっても天候の崩れがなく、本当にこのまま冬季閉鎖に入ってしまうとは考えられないような雰囲気です。常連の方々は、各方面からお越しになり、ウインターシーズンは、それぞれのホームゲレンデで活動されます。今年のノリクラシーズンも、いよいよこれで終了です。

冒頭にも申し上げましたが、10月最終日になっても、通行止めのないノリクラは、久しぶりのことで、いつもの年なら、10月後半にもなると、山麓の乗鞍高原から見上げる山頂付近は真っ白で、歩いて向かうにしても、とても行こうという気にさせない雰囲気です。今年はそんな状況になるのは、どうやら、もう少し先になりそうで、冬季閉鎖になっても、しばらくの間は、シャトルバスが運行してもおかしくないような、穏やかな日が続きそうです。

 

【昨年の今ごろは?】

date:2005/10/30

昨年は10月22日(土)の午後から降り始めた雪が初雪・初冠雪となり、10月23日(日)以降は通行止めが続き、乗鞍スカイラインは10月26日(水)から冬季閉鎖、県道乗鞍岳線は11月1日(火)より、冬季閉鎖となりました。その代わり、乗鞍高原は、紅葉がピークを迎え、穏やかな秋の一日を楽しむことができました。

(→あとがきに続きます

 

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