ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2007/03/09) G
【夕暮れ】
次第に日が傾き始めます |
3月ともなれば、かなり日が長くなり、現在、時刻は16時。山頂方面から位ヶ原山荘に向けて西日が差し込みます。
「ここから日の出がきれいですよ」とお手伝いの米さん | 山荘の生活を十二分に楽しんでいます |
位ヶ原山荘のすぐ前の車道は、山荘よりも積雪が多く、少し小高い丘になっています。「ここからきれいな日の出を見ることができるんですよ」と、教えてくれたのは、山荘のお手伝いをしている米さん。カメラを構えるポーズをとったり、山荘の生活を十二分に楽しんでいます。
夕焼けに染まります |
時刻は18時を回ろうとしています。日の落ちる ほんのわずかな時間だけ、西にたなびく空が赤く染まります。どうやら明日もよい天気になりそうです。米さんに教えてもらったように、明日はここから日の出を拝むことにします。
【夕食の準備】
厨房 |
こちらは夕食の準備風景。味噌漬けしたお肉を一生懸命探し出していますが...
ランプだけの生活を楽しんでいます |
三本滝ゲートから上部は電線がありませんので、位ヶ原山荘は自家発電で食堂・客室の照明などをまかなっています。しかし、宿泊客のいない平日などでは、発電機をつけずランプだけの生活を楽しんでいます。ただ、宿泊のお客さんがお越しになれば、ちゃんと電気をつけますのでご安心ください。
そんな状況で、ヘッドランプを使いながら、見えないお肉を探し出しています。
ガスはあります | 水は雪を溶かして... |
山小屋で貴重なのは水の確保。夏場は近くに沢水があるのですが、この時期は雪をガスで溶かして使用します。雪は周辺にいっぱいありますが、燃料を使って作るので、シーズンを通して水は貴重な存在です。
まだ1週間、これから、これから... |
オープンしてまだ1週間ほど。10月末までの半年以上の間、少ない人数で連日営業することは、いろんな意味で苦労があると思います。
ランプを囲んでの夕食 − 黙っていても心の奥底をあぶりだす雰囲気に |
ランプを囲んでの夕食は、この二人にとって当たり前すぎる毎日の生活ですが、ランプに照らされる陰影が逆に表情を浮き立たせてくれて、言葉に出さなくても、相手の心の奥底をあぶりだしてくれるような雰囲気さえ感じさせてくれます。
【日の出】
日の出直前 |
西の空にはまだ月が残っている位ヶ原山荘の朝はマイナス10℃。
朝の6時、日の出 |
昨日、米さんに教えてもらった場所からはきれいな朝日が昇ってきました。昨晩から吹き続く風で、雪面には風紋ができ、朝日にその模様が浮かび上がります。
早朝はピーンと張り詰めた冷たさ |
朝焼けから日が高くなるまで、雪面にしゃがみこんで撮影を続けていると、手足の指から感覚が失われます。どういうわけか、ストーブの前に戻って、揉み解してもなかなか治らないほどです。
暖かい朝食が何よりのご馳走! |
「ご飯さえたくさん食べれば、中から暖かくなりますから...」と、てんこ盛りのどんぶり飯を平らげます。暖かいものをたくさん食べる...これが毎日この場所で生活する上で、一番の健康づくりなのかもしれません。
日々の生活を楽しむ |
単調な生活になりがちな山の上での生活。しかし、そんな中でも、ちょっとしたことに楽しみを見つける...、これ以上の幸せはないかもしれません。
これから春スキーのシーズン。今シーズン 位ヶ原山荘が再開したことで、大雪渓や山頂方面へのアプローチが、より身近になることは間違いないと思います。ツアーコースから若干離れていますが、さほどの距離ではありませんので、ぜひ一度、お立ち寄りになってはいかがですか?
今回は、ツアーコースと、大雪渓から位ヶ原山荘への滑走ルートについて、ご案内いたしましたが、次回のプレリリース版では、位ヶ原山荘から、ツアーコースへのルートについて、お伝えしたいと思います。
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<編集後記>
今回は位ヶ原山荘の取材のため、久しぶりに現地に訪れました。当初は山荘の紹介のページに留めるつもりでしたが、やはり、現地に入ってしまうと、いつもの取材活動を始めてしまい。今回も膨大な記事になってしまいました。
ノリクラ雪渓カレンダーの本格的な活動を開始するまでの間、不定期でプレリリース版の掲載を予定しております。読者の方の中には、プレリリース版の掲載が始まったことにお気づきでない方もいらっしゃるかもしれませんので、何らかの形で広めてくだされば幸いです。
次回のプレリリース版の掲載は、3月中〜下旬あたりを予定しています。どうぞお楽しみに...
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