ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.2(2007/03/17) A

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(Update:2007/03/22)

 

【ツアーコース出発】

30センチほどの新雪 上部の雪質が期待できそう

左の画像はツアーコースに入ってすぐの急斜面。前回訪れた3月10日(土)の夕方はブッシュが所々見える状態でしたが、数日間降り続いた雪で完全に埋まっています。降雪から2日ほど経過していますので、雪質は、若干落ち着いている感じが見受けられますが、表面のやわらかい部分は30センチほどあります。

ツアーコースの下部でこれだけの積雪ですから、上部はかなり期待してしまいます。

 

強風で雪煙があがります。マイナス6℃

ツアーコース入口では無風で気温は2℃とアウターを脱いで登ろうか少し迷ったくらいですが、次第に風が強くなり、ご覧のように、時折、柔らかな雪の表面は雪煙があがるほどの風が山頂方面から吹き抜けるようになります。それと同時に気温も下がってマイナス6℃。かなりの温度差です。

 

位ヶ原目指して次から次へと...

まだ、強風が吹くといってもそれほど強いものではありません。ただ、樹林帯の中とはいっても、かなりの切り通しになっていて、風の抜け道になっていることには変わりありません。ツアーコースとは別に、鳥居尾根から夏の登山道沿いに位ヶ原山荘を経由して上ってくるルートがありますが、こちらのほうは完全に樹林帯の中ですので、風の強い日はそちらのほうが安全かもしれません。ただ、夏道をしっかり把握していないと、間違えやすい箇所もありますので、ツアーコースよりも注意が必要となります。

撮影でしばらく同じ箇所でとどまっていると、次から次へと位ヶ原を目指して、登っていく人が通過していきます。

 

先週よりも沢の落ち込みが大きくなっている 森林限界までもう少し

こちらはコース全体の7分の6にあたる樹林帯出口付近。左の画像は、先週もお伝えした沢。先週よりも落ち込みが大きくなっていますので、滑走時、勢いをつけて来ると結構しゃくられますのでご注意ください。

 

森林限界へ − このあたりで一旦休憩が無難

樹林帯のコースを抜けて森林限界に達します。先週はこのあたりで一旦休憩しましたが、上部の位ヶ原に出る前に休憩を取っておいたほうが無難かと思います。人間の心理として、目の前の急斜面を登りきったら休憩しようと思う方もいらっしゃるかと思いますが、その理由は後ほど...

 

これを登れば位ヶ原 11号カーブ付近(県道乗鞍岳線)

ここを登りきれば位ヶ原もう目の前。右の画像の11号カーブの急斜面は若干パックされていますが、それほどひどいものではありません。

 

 

【位ヶ原は猛烈な世界】

猛烈な北風に雪煙が舞う 完全防備

これまで穏やかだったツアーコースとは一変し、11号カーブの急斜面を登りきった瞬間、猛烈な北風が吹きつける位ヶ原に出くわします。先ほど、ツアーコースの出口付近で、一旦、休憩を取ったほうが良いと申し上げたのはこのことです。位ヶ原には風をさえぎるものがほとんどなく、ザックをおろして休憩を取ろうと言う気分にすらなりません。マイナス12℃の冷たい強風が顔に当たれば、しもやけ・凍傷の危険さえあります。ご覧のように顔にはマスクをして完全防備で降りてくる方もいらっしゃいました。

位ヶ原に上がる前の樹林帯からは想像できないほどの状況ですが、樹林帯の中を、時折、風が吹きぬけ、山頂などに雪煙が上がる様子を伺うことができますので、ある程度の予測は付くかと思います。

 

きれいな風紋

この強風に洗われた位ヶ原の雪原は、ご覧のようにきれいな風紋を描いています。この画像では、風は右から左に吹いています。この程度の風紋ならそれほど大きな問題ではないものの、雪面にはやわらかさはなくなり、スキーで滑る際には、結構、厄介なシチュエーションです。

 

位ヶ原の風紋はいたるところに

今回の位ヶ原の風紋はかなり広範囲で見られました。大雪渓はもう目の前です。

 

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