ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.4(2007/04/07) D

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(Update:2007/04/12)

 

【新雪と快晴の朝】

快晴の朝 10センチ程度の新雪

昨晩の降雪はやんで、雲ひとつない快晴の朝を迎えています。6時の気温はマイナス10℃。山荘前には10センチ程度の軽い新雪が積もっています。

 

ファーストトラックを狙い、大雪渓に向けて早速出発

スキーヤーのお二方も早速出発です。先週までと異なり、今日、山麓からやってくるスキーヤーは乗鞍高原からのアクセスのため、確実にファーストトラックを狙うことができます。山荘での宿泊ならではといったところです。

水作り

雪山の中では、水を確保するのに雪を融かして作ります。

山麓の荒田沢(アレタ沢)では、雪に閉ざされた中でも、せせらぎの音が耳にすることができ、山荘の水作りもそろそろ終わりの時期を迎えることと思います。

 

雪を融かして実際の水にするにはかなりの雪の量が必要です。何度も何度も行ったり来たりの繰り返しです。

 

目一杯になるまで詰め込みます 水は3分の1ほどになってしまいます

この融雪器具は厨房で用いる食器の煮沸消毒の器具を流用したもの。ご覧のように目いっぱい入れても、実際にはその3分の1程度の水しか確保できません。

 

雪のベンチは期間限定

仕事を片付けて、ほんのひとときをくつろぐのも山小屋の生活のひとつ。雪を掘って作ったベンチに座って、きれいに浮かび上がる山頂を見ながらすごします。このベンチ、実は期間限定です。おそらくGWまでには撤去される予定です。(その理由はご想像ください...)

このベンチに腰掛け、ビールでも飲みながら、春の日差しを浴びるのも、よい休日のすごし方かもしれません。

 

 

【位ヶ原へ向う】

位ヶ原下・屋根板

とにかく今日は白と青だけの世界が広がっています。ここは位ヶ原と位ヶ原山荘を結ぶエリア。紅葉の時期は絶景と称させる箇所ですが、ご覧のように紅葉の時期だけでなく、冬山の時期も見事な絶景を味わうことができます。位ヶ原・大雪渓エリアとはまた異なった遠近感とスケール感が、見る人を魅了させてくれます。

 

深いところで20〜30センチの積雪

深いところで20〜30センチ程度の積雪があります。画像の踏み跡の様子以上に雪質は軽く、とても4月とは思えない光景です。

 

こんな斜面は注意が必要 直感的に樹のあるほうへ

洋菓子のようなきれいな肌を持つ斜面が広がります。ただ、この斜面も、実は雪崩がおきやすく、2週間前の大雨の時は、ごっそりと表面がずり落ちていました。また、昨日も足を踏み入れた瞬間にヒビが走るところがあり、間違ってもこの斜面の真ん中を登っていく、もしくは、降りてくることは避けなければなりません。

こんな斜面を見たら、樹に添うようなルートを、直感的に選択しないといけないでしょう。

 

山頂に行ってきました! 山荘でゆっくりしてから帰ります!

昨晩、位ヶ原山荘でご一緒だった方で、早朝、剣ヶ峰に向かいこれから山荘へお帰りなるところですれ違いました。毎週のように山に入り、山に入ることがライフワークのような感じの方です。「位ヶ原山荘から山頂まで2時間30分でいけましたよ」。と飄々とおっしゃいましたが、結構な健脚ではないかと思います。これからもぜひぜひ山行を続けてください。

 

位ヶ原から大雪渓に

位ヶ原に出ると、大雪渓方面はもうすぐです。

 

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