ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.8(2007/05/03〜05) D
【ツアーコースから位ヶ原へ】
除雪の雪が散乱 |
樹林帯のツアーコースを抜けて、位ヶ原に登る最後の急斜面。先週もお伝えしたように、県道乗鞍岳線11号カーブ付近の除雪の行きが散乱しています。
グザグザの雪質 |
ツアーコースは昨晩の新雪と古い雪がミックスされた状態でした。そして、位ヶ原に登る急斜面は表面に新雪、その下に古い雪の2層になっています。ただ、新雪部分も古い部分もかなり柔らかく、雪質的にはどちらもほとんど変わらずグサグサの状態です。グサグサの部分は15〜20センチにも及んでいます。
やわらかくても滑りにくいほどではない | 目の前に南アルプスと中央アルプス |
雪質がかなりやわらかいのですが、滑りにくいというほどではありません。この急斜面を下りて、腰を下ろすと、遠方に南アルプス、中央アルプスを望むことができます。この時期、まだ白く雪が残っている山はそれほどありませんので、個々の山の名称はわからずとも、山脈の名前くらいはわかるかと思います。
この位置からは八ヶ岳は隠れてしまいますが、位ヶ原からだと、確認することができます。
位ヶ原までもう少しです。
【位ヶ原】
位ヶ原 − 左側(西側)の低いところが伊奈川沿い |
位ヶ原の雪原に上がると真っ白の世界が広がります。この画像はやや左が低くなっていますが、こちらがツアーコースの左側(西側)の谷にあたる伊奈川です。
ツアーコースを出て、位ヶ原から大雪渓に向かう際には、この伊奈川沿いに進んでいくのがベターですが、逆に位ヶ原からツアーコースに向けて帰る際には、この伊奈川をそのまま下っていくと、ツアーコースの西側の谷に入ってしまいます。
晴れていれば、ツアーコースと区別がつきますが、視界が余りよくないときは、うっかり谷に入ってしまうことが十分考えられますので、注意が必要です。(谷を進むと、滝になっています)
そして、ちょうどこの画像のあたりにダケカンバのコロニーがあり、撮影地点はこのコロニーを通過したところです。
こちらがダケカンバのコロニー。足しげくノリクラに通われている方なら、どのような場所なのかお分かりかと思います。
一面真っ白の銀世界も秋になるとこのような景色になります。
( 2006シーズン
ノリクラ雪渓カレンダーVol.21(2006/09/30) G より)
↓
11号カーブ付近(2006/09/30) |
位ヶ原付近のお花畑(2006/09/30) |
このあたりは、秋になると、ハイマツの緑の絨毯の中に、ウラジロナナカマドの橙〜赤、ダケカンバの黄色が映える見事は景観を演出してくれます。位ヶ原付近の紅葉は例年9月下旬にピークを迎えます。詳しくは、 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方) をご覧ください。
だんだん夕方に近くなってきますが、今日はまだまだ良い天気が続きます。大雪渓までもう一息です。
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