ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.8(2007/05/03〜05) H
【5月5日(土) 春スキーバス初日】
5月5日(土) 快晴の位ヶ原山荘 |
運行開始予定日の5月3日(木)と翌日の5月4日(金)は、冒頭でもお伝えしたように、凍結・積雪のため通行止めで、本日やっと運行されることになりました。
運休の張り紙がはずされ、本日から運行 | 売店コーナーも準備を進めます |
昨日は運休の張り紙がされていましたが、今日の朝には取り外され、山荘の売店コーナーも、バスの乗客を待つ準備をすすめます。
バスの到着を心待ちにしています |
バスに乗車するスキーヤー・ボーダーばかりでなく、山荘のスタッフも、バスの運行を心待ちにしています。バスの運行開始は、静かな山の一大イベントなのです。
春スキーバス到着! |
8時50分、三本滝を出発した春スキーバスがやってきます。
到着したバスは3台 |
今回、到着したバスは3台。最近は春スキーにお越しになる方は減少傾向で、バブルの頃までは、バスに乗車しきれないほどで、山小屋に関しても、位ヶ原山荘をはじめ、冷泉小屋でも大入満員の状態が続くのが、この連休の常だったようです。
3台のバスに110名のスキーヤー・ボーダーの方々が乗車 |
3台のバスに乗車したスキーヤー・ボーダーなどの方々は合計110名。そのうち、80名以上がツアーコースのある三本滝からの乗車です。皆さん、手分けして、トランクやバスの後部座席に積んだ板を搬出します。
春スキーバスは、今回紹介した上り便のほか、位ヶ原山荘14:58発の下り便があります。まだ、ツアーコースが十分滑走可能なため、今回の下り便は数名の利用だったようです。
ザックに板をつけて、出発の準備 | 今日は5月5日。端午の節句 − 大雪渓に鯉を泳がせる |
この時期のツアーコースでもそうですが、シールを装着していても、位ヶ原山荘から屋根板を経由して、位ヶ原に出るまでは若干斜度があり、歩いていったほうが良いようです。通常のアルペンスキーの方はもとより、シールをつけた山スキー・テレマークの方も、ザックに板を装着します。
今日は5月5日の端午の節句。今日は青空の中、大雪渓に鯉を泳がせるつもりなのでしょうか??
もちろん、山荘の中で、準備をされる方もいらっしゃいます。
バスを降りたらトイレに... |
ここから上部の大雪渓には使用できるトイレはありません。したがって、バスを降りたら、必ず、ここで用事を済ませることをお勧めします。トイレ使用料は100円です。
たまに、「水も出ないのに(水洗でもないのに)、料金取るの?」と、おっしゃる方がいますが、水が出ない中、トイレをきれいに保ち、バキュームカーの手配などに経費がかかります。特に冬場は、配管が凍結してしまうほどの寒さの中、維持管理を行ってきたからこそ、この時期に利用ができるわけです。
都会のコンビニに慣れてしまい、春スキーバスで容易に高山帯のすぐ近くまでやってくると、山と都会とのギャップに理解が伴っていかない事も多々あります。
まずは運行ができて一安心 |
開始予定日から3日遅れの運行ですが、まだまだ、路面状況が安定しない時期が続きます。そして、ハイシーズンになれば、スムーズに運行することに気苦労を覚えることも多いかと思います。
大雪渓目指して |
準備ができた方々から、大雪渓目指して、歩き出します。ここから大雪渓までは30分程度です。
昨日に引き続き今日もがんばります |
昨日は、ツアーコースを歩いて、大雪渓まで上り、皆さんの滑りをビデオ撮影されるなど夕方近くまで、おそらく一日だけでも十分楽しまれたのではないかと思います。単独でのんびりと楽しむのも、大所帯でわいわい楽しむもの、それはそれぞれの面白さがあります。
二日とも天候に恵まれ、きっと、またノリクラにお越しになることと思います。
そして、一人また一人と出発し、大半の方が山荘をあとにします。これまでの喧騒がうそのようです。
春スキーバス下山開始 − ノリクラの春スキーにとって大きな節目を越すことができました |
全ての乗客が出発するのを見送るかのように、3台のバスは、屋根板の斜面を登るスキーヤーを尻目に下山していきます。春スキーバス運行開始初日の位ヶ原山荘前の出来事は、バスが到着してから、ものの30分ほどのあっけないものでしたが、ノリクラの春スキーにとって、大きな節目であることは間違いありません。
<編集後記>
前回のGW前半に引き続き、後半もこれで終わり、ノリクラはいよいよ本格的な春スキー・夏スキーシーズンへ突入します。昨年は、春スキーバスの運行が完全に中止されましたが、今シーズンは若干の遅れはあったものの、何とか運行にこぎつけて、まずは一安心といったところです。
前回・今回とGWのノリクラをお伝えいたしましたが、この一週間は、悪天候・バス試運転、そして、運行延期と運行初日の出来事など、めまぐるしく色々なことがありました。また、取材でたくさんの方に出会うことができ、取材に快く応じていただきましたことを感謝いたします。
3月からお伝えしている、ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版も今回が最終号です。当初は、「プレリリース」のため、掲載内容を簡素化したものにする予定でしたが、本番以上のボリュームとなってしまい、次回から2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.1として再スタートの予定ですが、逆に本番のほうが少なくなる懸念すらあります。
ノリクラはまだまだ、これからのシーズンの方が長く、夏スキー、ヒルクライム、高山植物や紅葉の散策など、季節を問わず楽しめます。これからもそんな季節の移り変わりをお届けしたいと思っています。
<<Back | >> Next-Page (2007 Vol.1) | Index | Top-page | |
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |