ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2007/06/02〜03) @

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(Update:2007/06/07)

 

【大雪渓】

6月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けいたします。先週は現地入りできなかったため、現地特派員の撮影画像をもとに ノリクラ雪渓カレンダーVol.3 をお伝えいたしました。編集後、現地特派員に取材の感想を聞きましたが、撮影は思った以上に大変だったようです。「見るのとやるのは大違い」という言葉がありますが、まさにそんな文句が口をついて出てきそうな様子でした。(ご苦労様でした)

今回は今年最初の岐阜県側からの現地入りです。乗鞍スカイラインは、例年、5月15日に冬季閉鎖が解除され、シャトルバスも同時に運行を開始しますが、今年は開通後しばらくの間は、凍結積雪の日が続き、実質的に通常運行ができるようになったのは、5月21日(月)以降になってからです。そのため、前々回の ノリクラ雪渓カレンダーVol.2(2007/05/19〜20) までは、長野県側のツアーコースを登って現地入りしていました。したがって、今回は岐阜県側からの現地入りはもとより、バスによる現地入りが今年最初の試みです。3月からこれまで約3ヶ月間、自力で現地入りしていましたが、一週間の移り行く変化をゆっくり楽しむことで、体力的な苦痛もそれほど感じることなく、取材活動を行うことができたと思います。

すでに沖縄や九州では梅雨入りし、例年だと、東海・関東甲信越地方も、そんなシーズンに入ってきますが、今年は太平洋上の高気圧の勢力が弱く、梅雨前線が近づいて来ないため、全国的に梅雨入りが遅れています。それも影響しているかと思いますが、今回、取材に訪れた6月2日(土)、3日(日)の両日は、すっきりとしない天候だったものの、大きな崩れもなく、可もなく不可もないといった状態でした。また、両日ともほとんど無風だったという点を見ても、天候に大きな変化のなかった二日間だったといえます。

先週、大きな変化を見せた大雪渓は、さらに雪解けが進んでいて、これまでの冬山モードから完全に脱皮しています。傾向としては、大雪渓の設計上部より稜線付近にかけては、昨年よりも明らかに多く、雪渓下部や位ヶ原付近は昨年並みか、箇所によっては昨年以下というところあります。全般的に見れば昨年よりも多いと言え、今年初めてお越しになった常連さんなども、「今年は雪が多いねぇ〜」という言葉が再会の挨拶の一言になっているほどです。

そんな二日間の状況をお伝えいたしますが、6月3日(日)に行われた、第4回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの様子は、別コーナーにてお伝えする予定です。もうしばらくお待ちください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月2日(土) ほおのき平駐車場】
Page-2 : 【シャトルバスの車窓から−乗鞍スカイライン】     【畳平】
Page-3 : 【畳平周辺】     【肩の小屋へ】
Page-4 : 【肩の小屋】
Page-5 : 【稜線を目指して】     【稜線】
Page-6 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳】
Page-7 : 【雪渓下部 T】
Page-8 : 【雪渓下部 U】    【雪渓上部】      【大雪渓から畳平へ戻る県道乗鞍岳線】
             【昨年の今ごろは?】     <編集後記>

  

 

 

【6月2日(土) ほおのき平駐車場】

こちらはほおのき平駐車場。畳平へ向かうシャトルバスのターミナルが併設されています。例年、5月15日の乗鞍スカイライン開通にあわせて、畳平へ向かうシャトルバスが運行されます。シャトルバスの経路は、平湯温泉を出発し、画像に示すほおのき平のバスターミナルを経由して、自動車道としては国内最高標高地点をマークする標高2702メートルにある畳平まで向かいます。

 

7月からの夏山ハイシーズンは3時台にご来光バスが運行されますが、6月までは7時00分が始発便。6月ともなれば、路面の凍結による通行止めはありませんが、5月中の始発便は、乗鞍スカイラインの凍結積雪による通行止で運休になるケースがあります。特に、今年は5月15日のオープンから1週間程度は、ほとんど通行止めでした。

 

シャトルバス料金は大人往復2000円に

運行ダイヤには昨年との違いはありませんが、今年から運賃が値上げされています。昨年までは大人往復料金が1800円から2000円になりました。もっとも、長野県側のシャトルバスと同額になったといったほうが良いのかもしれません。

 

これからの時期、夏スキーを楽しむ常連が集まってくる

この時期になると、ゲレンデスキーのシーズンが終わり、これから夏スキーを楽しむ常連の方々が、ほおのき平に集まってきます。

 

ノリクラはもう30年以上という大ベテランのこの方。第一声は「今年は雪が多いねぇ〜」。マイカー規制前のノリクラと様変わりした様子は、昔を良く知る人間にとって、色々な意味で思い出深いものがこみあげてきます。そんな大ベテランの方の話を聞くと、規制ばかりが自然保護ではないと一考させられるものです。

右の方々も、この時期・この場所で、必ず出会うことができる常連さん。まだまだ、これからがシーズンですね。

 

7時前には平湯温泉を出発したシャトルバスが到着します。この日のシャトルバスは1台。トランクにスキー板を積み込み乗車します。長野県側の位ヶ原山荘に向かう春スキーバスは、大半がスキーヤー・ボーダーですが、こちらのシャトルバスは、登山の方々も結構いらっしゃいます。でも、さすがに一般の観光の方は少ないようです。

 

それでは終点の畳平に向けて出発です。

 

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