ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2007/06/16〜17) @

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(Update:2007/06/21)

 

【大雪渓】

前回の 2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.5(2007/06/09/10) は、二日とも悪天候に見舞われ、終始切れ間のない濃霧の中、思うように取材活動ができない状態でした。そして、6月14日(木)に迎えた梅雨入りから最初の週末を迎えました。今年の梅雨入りは、平年より6日遅く、昨年と比べて 関東甲信地方としては5日、東海地方としては6日遅い状況です。

その梅雨入りした最初の週末の、特に6月16日(土)に関しては、ここ数年の中でも、類を見ないほど終日にわたって晴天に恵まれた一日で、一時的に雲が発生することはあるものの、終始青空に囲まれ、日没を迎える頃になっても、八ヶ岳や南アルプスなどの遠景の輪郭が、午前中とほとんど変わらないほどの鮮明さを保っていました。

この晴天の中、日差しの強さも夏モードに変わりつつあり、二日ともほとんど無風状態であったことも影響し、肌はジリジリと火照り、雪面もかなり柔らかい状態になります。特に、肩の小屋から稜線に向う付近ですら、表面だけでなく、やや深いところまで柔らかくなり、極端な言い方をすれば、砂地を歩くようなトラクションのかからない状態でした。

そんな二日間の様子を、ノリクラに訪れ出会った方々のお話などを交えながら、お伝えしたいと思います。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月16日(土) ほおのき平駐車場】
Page-2 : 【畳平へ − 晴天の車窓から】    【畳平】
Page-3 : 【畳平周辺】    【肩の小屋へ】
Page-4 : 【肩の小屋】    【肩の小屋、オープンに向けて準備開始】
Page-5 : 【稜線を目指して】    【稜線】
Page-6 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳 T】
Page-7 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳 U】    【日没まで良い天気が続きました】
Page-8 : 【6月17日(日)、野鳥観察会】    【大雪渓へ】
Page-9 : 【雪渓下部 T】    【雪渓下部 U】
Page-10: 【雪渓上部】    【昨年の今ごろは?】    <編集後記>

  

 

 

【6月16日(土) ほおのき平駐車場】

快晴のほおのき平駐車場 思わず背伸びをしたくなる

今朝のほおのき平駐車場は、ご覧のように雲ひとつない快晴。ただ、数日前までの週間予報がよくなかったことと、梅雨入りしたということが影響していると思いますが、この晴天の割には訪れる方はまばら。駐車場の奥のほうには車はありません。

こんな天候に思わず背伸びをし、ノリクラの空気を体中に行き渡らせてみたくなるものです。

 

始発便に向けてあわただしく準備

7時の始発便に乗車するため、到着するとあわただしく準備を始める様子があちこちで繰り広げられます。始発じゃなくてもいいと思ってお越しになった方も、この天気に誘われ、あわてて始発便に間に合わせようとされる光景を見かけます。

 

始発便には30名ほどの乗客

それでも7時前に集まってきた方は約30名程度。大半がスキーヤー・ボーダーで、人の数以上に荷物の大きさが目立ちます。

 

昨年はノリクラのおかげで
よい成績を残すことができました

こちらは、昨年、ショートポールで毎週練習をされていた方ですね。夏の間、海外遠征などもよいかもしれないが、ノリクラでの一本一本を大切に滑ることで、色々と学ぶことができると、その時おっしゃっていました。そして、本番のウインターシーズンは毎週のように転戦を重ね、よい成績を収めることができたようです。

「担いで登って、滑って再び登る...これが強い忍耐力を作り、一本一本を大切に滑ることが、レース本番に強い選手を育てる。」と、ノリクラでのトレーニングの意義・大切さをおっしゃっていました。

また、今年も二人三脚のトレーニングが繰り広げられることと思います。

 

始発便の到着

7時前、平湯温泉からやってきた始発便が到着します。大半が何度もノリクラにお越しになる常連ですので、トランクに板を積むのも慣れたもの。左側のトランクが一杯なら、反対方向のトランクにすかさず回って積み込みます。予断ですが、濃飛バスの車両にはトランクが極端に小さい車種があり、スキーヤー・ボーダーが多い場合は、トランクに積み込めない場合もありますので、注意が必要です。

 

それでは畳平に向けて出発です。

 

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