ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2007/06/16〜17) D
【稜線を目指して】
肩の小屋を後にして、稜線を目指します。
宇宙線観測所のある室堂ヶ原の東端を進んで、朝日岳の山裾に差し掛かると、ご覧のように雪がなくなります。
全体の3分の1ほど進んだあたりから再び積雪 |
雪のない区間を進み、肩の小屋から稜線までの全行程の3分の1ほどを進んだあたりから再び積雪が始まります。
山頂から降りてきて、地面が出ているところに差し掛かると、休憩したくなるものです。
県内中学校の先生方 − 今日は生徒の登山合宿の下見 |
こちらの方々は、県内の中学校の先生。7月21日に生徒を連れて山頂登山を計画し、今日はその下見にお越しになったとのこと。関東甲信地方の平年の梅雨明けが7月20日ですが、昨年は7月30日までずれ込みました。今年は梅雨明けが早いのではという予測も出ているようで、今日のようにからっと晴れた天候の中、登山ができればいいですね。
昨年より4週間以上遅い雪解け |
さて、休憩もそこそこにして、再び稜線目指して登ります。こちらは積雪が再び始まって30メートルほど進んだところ。2006年ノリクラ雪渓カレンダーVol.2(2006/05/21) D で同じ位置の画像があります。その時よりも多い状況で、昨年より4週間以上遅い雪解けです。
今年68歳、70歳までは登ります |
昨年、2006ノリクラ 雪渓カレンダーVol.5(2006/06/10) B でお会い、今年もやはりお会いすることができました。今年68歳。「ノリクラに登って滑るのは70歳まではやりたい。滑るだけなら100歳になってもやりたい」と、おっしゃり、昨年のトレーナーの背中に70までのカウントダウンが書かれていたことを思い出します。
今日、2回目の担ぎ上げ |
かなり柔らかく、トラクションがかかりません |
こちらの方、実は今日二回目の挑戦。どうやら70歳の目標は、簡単に達成できそうですね。今日は雪面の表面だけでなく、かなり奥の方まで柔らかい状態で、極端な言い方をすれば、砂地を歩いているような状態で、トラクションのかからない歩き辛い状態でした。
大雪渓からの合流地点 | 魔利支天岳 − 昨年より4週間遅い雪解け |
もうしばらく歩くと大雪渓からの合流地点に出ます。この付近から振り返ると魔利支天岳を一望することができます。魔利支天岳は昨年より4週間ほど遅い雪解けです。
【稜線】
蚕玉岳〜朝日岳稜線 − 昨年より3週間遅い雪解け |
蚕玉岳〜朝日岳稜線は、ようやく岩が出てくるようになって来ました。昨年より3週間遅い雪解けです。
長さは30メートルほど | 幅は2〜3メートルほど |
長さは30メートル、幅は2〜3メートルほどで、また大きいものではありません。
時刻はすでに14時を回っています。しかし、東の空はくっきりと穂高の輪郭が浮かび上がるほどの状態。お昼をすぎてこれほどまでの透明感のある天候はめったにありません。
蚕玉岳〜朝日岳稜線 − 昨年より4〜5週間遅い雪解け |
蚕玉岳〜朝日岳の稜線の積雪は、二週間前と比べて大きな変化はなく、昨年より4〜5週間遅い雪解けです。
権現ヶ池 − 昨年より4〜5週間遅い雪解け | 朝日岳 − 昨年より4〜5週間遅い雪解け |
権現ヶ池、朝日岳頂上付近についても、昨年より4〜5週間遅い雪解けの状況です。
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