ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2007/06/30〜07/01) G
【大雪渓へ、車窓に映る風景から】
三本滝ゲート − ここから一般車は通行禁止 |
岐阜県側の乗鞍スカイラインと異なり、長野県側の県道乗鞍岳線(通称:エコーライン)は、高山帯の始まる位ヶ原山荘付近まで落葉する広葉樹の割合が多く、今の時期は目にまぶしい新緑に覆われています。
岐阜県側でも国道158号線から乗鞍スカイラインの始点である平湯峠に向かうまでの旧道まではきれいな広葉樹の緑に包まれているものの、乗鞍スカイラインに入り、夫婦松付近を過ぎると大半が針葉樹になります。広葉樹と針葉樹の分布の違いが秋の紅葉の時期には大きなファクターとなります。
三本滝以降は細い道 | シャトルバスのすれ違いは無線で連絡取りながら |
三本滝ゲートを過ぎると、1車線区間が多くなります。したがって、下りのシャトルバスとのすれ違いは無線で連絡を取りながら、広い場所で行います。こちらは魔利支天バス停のひとつ上の31号カーブ付近で畳平までのちょうど中間地点です。県道乗鞍岳線は2004年から2005年にかけて、23箇所にわたって待避所や拡幅工事が行われ、この31号カーブ付近も2倍近い幅に整備されました。それに伴い、従来は路線バス以外の大型車は上りは午前中のみ、下りは午後のみと通行時間制限が設けられていましたが、この拡幅工事によって2005年は通行規制が撤廃されました。
車窓に山頂が映ります |
魔利支天バス停を過ぎるノリクラの山頂が車窓に映るようになってきます。
ダケカンバの並木道 | ウラジロナナカマドの新緑 |
そして沿線はダケカンバやウラジロナナカマドの新緑に覆われ、紅葉シーズンとは違った美しさが広がっています。大雪渓から乗鞍高原にかけての紅葉の分布・時期については、 乗鞍岳紅葉情報(紅葉の歩き方) をご覧ください。
位ヶ原山荘 | 屋根板方面 |
こちらは標高2350mにある位ヶ原山荘。今年3月から紅葉シーズンの終わる10月まで連日営業されます。このあたりからは残雪が残る山肌を間近に見ることができます。
右の画像は、屋根板方面を望んだもの。秋の紅葉では絶景といわれています。また、冬は一面銀世界が広がります。冬の銀世界の様子は 2007ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 の中から、秋の紅葉の様子は 2006紅葉概況 の中から、各記事をごらんください。
ツアーコース入口 | お花畑付近 |
位ヶ原山荘を過ぎてしばらくすると、広々とした雪原を間近に見ることができます。左の画像は山麓の乗鞍高原温泉スキー場のかもしかゲレンデに滑り降りることができるツアーコースの入口付近。現在はもう雪解けで滑り降りることはできませんが、今年は5月いっぱいまでゲレンデ近くまで滑走できました。
冬の時期のツアーコースの様子は、 2007ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 の各記事をご覧ください。
ノリクラの峰々が車窓いっぱいに広がります |
このあたりから宝徳霊神バス停までの間は、青空をキャンパスにした乗鞍の峰々が車窓いっぱいに広がります。この光景に歓声を上げる方もいらっしゃるほどです。
大雪渓に到着 |
4号カーブ付近のバスの背丈以上の雪の壁を通り過ぎると、大雪渓入口がある肩の小屋口バス停に到着です。
この風景は何度も見慣れているはずですが、バスを降りた瞬間に広がる風景が目に飛び込むと頬が緩むものです。そんなパノラマをカメラに収めるのも滑走前の恒例の行事です。
ごらんのようにバス停からすぐの斜面で滑走できますので、ザックを背負ったら準備完了。ここから夏のノリクラがスタートします。
7月のノリクラはどちらかというと、滑走技量を高めるためのトレーニングとしてお越しになる方が多くなります。今日もそんなモーグラーのために、コブやエア台作りに励みます。
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