ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2007/07/14〜15) A

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(Update:2007/07/19)

 

【雪渓下部 T】

大雪渓入口 雪解けが進み、岩が少し目立つようになってきた

それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。左の画像は大雪渓入口の様子。看板の上部の付近の雪渓で岩が出てきています。また右の画像でも手前の部分で岩が出てきています。

 

雪渓下端部分で岩の頭 − 昨年より2週間早い雪解け

こちらが看板越しに見えていた岩。左の画像の左下の岩部分が雪渓の下端部分それよりも5〜10メートル上がったところに岩が出てきていることがわかります。高さはまだ50〜70センチ程度。昨年よりも2週間早い雪解けです。

 

雪渓下端から排水溝まで10〜30メートル − 昨年より2週間早い雪解け

雪渓下端から車道の排水溝までの距離が遠いところで30メートルほど。また、右の画像の中央部分に木製の杭が立っています。先週はこの付近まで積雪がありました。先週は昨年よりも1週間早い雪解けでしたが、今週は少し早くなって、昨年より2週間早い雪解けの状況です。

 

登山道入口 −昨年とほぼ同じ 車道との間は2メートル − 昨年より1週間遅い雪解け

こちらの画像は大雪渓入口から車道を北へ50メートルほど進んだところにある登山道入口付近。先週は登山道を示す標識の4分の3付近まで積雪がありましたが、ごらんのように標識周辺には積雪はなくなり、先週は昨年より1週間遅い状況でしたが、今週は昨年とほぼ同じです。また、車道との間には先週の1〜1.5メートルから2メートルに広がっています。こちらは先週と同様、昨年より1週間遅い雪解けです。

 

今週からロープが登山道のルートが示されてます

登山道入口から30〜40メートルほどの区間はごらんのように登山道が出ていますが、それより先はまだ雪渓が続きます。登山道のルートは左の画像の左上に見える岩(モーグルコーススタート付近の岩)の左側を進む必要があります。

しかし、雪渓をまっすぐ上に登ってゆき、モーグルコーススタート付近の岩の右側を進んで行く方が毎年たくさんいらっしゃいます。そのたびに付近を滑走するモーグラーが登山者に指南いたしますが、今週に入ってロープが登山道のルートが示されるようになっています。

 

岩の左側を進んでいってください

ロープはモーグルコーススタート付近の岩の左を進み、さらに肩の小屋方面まで延びています。その先の登山道については後述いたしますが、登山道入口から肩の小屋までの登山道は全体の半分程度で雪解けが完了しています。

クレパス − さらに小さくなっている

6週前の 2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.4(2007/06/02〜03)B よりお伝えしてきたモーグルコーススタート付近の岩のクレパスは、長さ6メートル×幅3メートルと先週とあまり変わりありませんが、全体的に角が取れて丸くなってきて深さがなくなってきています。今後は減少傾向に向かうと思います。

 

モーグルコーススタート地点の岩 − ほぼ昨年並み

モーグルコーススタート地点の岩は先週より1メートルほ雪解けし、4メートル近くまで高くなっています。先週と同様、昨年並みの積雪です。

 

 

【雪渓下部 U − モーグルコース】

先週のコブはほとんど消えています

こちらはモーグルコース。しかし、ご覧のように先週のコブは雪解けでほとんど残っていません。バーンも固めでコブの底にはスプーンカットができ始めています。

 

いつもの週末なら30名ほどのモーグラーが訪れ、大雪渓一番の熱いスポットですが、午前中は基礎系のモーグラーが一人だけ。時間が経つにつれて雨脚が強くなる傾向を見せ始めているのに、とてもコブを作り直してまで滑走しようとする状況ではありません。

 

ビニール合羽を着て登場!

それでも午後になってからモーグラーの方がビニール合羽を着てお越しになりました。機能性の高い登山用の合羽を着ていても憂鬱になってくるような天候ですが、和気藹々と普段と変わらない様子で雪渓を登ってきます。

雨が降っている時、滑る前はなかなか気分が乗らないものですが、ただ、いざ外に出てしまって滑り出すとそれほどでもないことに気づきます。

 

全体的に固めのコンディション

表面には少しだけ柔らかい部分がありますが、全体的には固めのコンディション。コブが浅い分、ちょっとバランスを崩すと暴走しやすい状態ともいえます。とても雪飛沫を上げて滑るような状況ではありません。

 

上から見てもほとんどフラットバーンの上を滑っているに等しいほどのコブの形状です。

 

それでもまるでしっかりしたコブがあるかのようなラインをトレースしながら、いつものように落ちてゆきます。

 

今日の雪質で雪飛沫を上げながらモーグルコースを滑り降りる人はあまりいないかと思います。

 

こんなことを申し上げては失礼ですが、今日はまず来ないと思っていましたとお伝えしたところ、「だって、どうせ山麓まで来てるんだから、上まで来なきゃもったいないでしょ。明日は台風でどうなるかわからないし...」と、おっしゃってました。

「もう少しコブが掘れるといいんだけどねぇ〜」と、言いながらもどんな状況でも楽しく滑られるようになって行くことが、スキーを長く続けていくための最大の適応能力かもしれません。

 

硬い下地がむき出しになったモーグルコース

滑走時間は一時間程度だと思いますが、モーグラーの方々がお帰りになった後のコースは、表面のやわらかい部分はすっかり無くなり、固い下地がむき出しのバーンがゴール付近まで続いてます。

 

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