ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2007/08/04〜05) C

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(Update:2007/08/09)

 

【8月5日(日)、観光センター】

濃霧の4日(土)が終わって一夜明けて、5日(日)はまだ雲量が多いものの青空が広がる天候です。

 

観光センターのテラスでは日よけのパラソルを広げ、観光や登山にお越しになる方々を待ち受けます。

 

この天候ですから観光センター前駐車場は早朝から半分以上の駐車率。多くの方がシャトルバスに乗車する準備を進めています。そして右の画像は7時便ですが今日は2台が運行されました。そして、この後も混雑が続き、8時便が4台、9時便は今シーズン最高の7台が運行されました。

 

早朝から準備を始めるのは登山客ばかりではありません。ヒルクライムに向かう方々も早々に準備を始めます。全日本マウンテンサイクリングに出場される選手では、午前と午後の2回、ヒルクライムされる方も多いようです。

 

それでは大雪渓目指して出発です。

 

 

【大雪渓へ】

時折、切りが立ちこめて、途中で陽が翳るときもありますが、よい天候の下でのヒルクライム。三本滝より下部ではちょっと汗ばむものの、位ヶ原山荘を過ぎるあたりから、心地よい空気に包まれるようになります。右の画像はツアーコース入口付近。先週まで残雪が残っていましたが、ご覧のように完全に雪解けが完了しました。

 

そして、ツアーコース入口付近からカーブを二つ過ぎたお花畑。こちらもだいぶ雪解けが進んでいます。しかし、高山植物が青々とし始めた様子はまだ見られず、今年は開花がかなり遅くなりそうです。

 

こんなに辛いものとは思いませんでした

ツアーコース入口付近で撮影を行っていると自転車を押してこられる方がやってきました。今回初めてヒルクライムに挑戦されたとのこと。「ヒルクライムがこんなに辛いものとは思いませんでした」とおっしゃるものの、ここまで1時間30分でやってきたというのですからなかなかのものです。驚くことはそれだけでなく、この自転車は借り物で、ビンディングペダルも初挑戦とのこと。「出発するときに少し練習しました。何度も転びましたよ〜」

平地なら何とか装着することができても、登り坂だと一旦ペダルを漕いでバランスを安定させてから装着する必要があり、 初めてではなかなか難易度の高いものなのです。

 

大雪渓までもうひと踏ん張りです。

 

 

【ノリクラの環境を守る − 森林官、グリーンサポートスタッフ】

乗鞍を担当される森林官

大雪渓に到着したとき、ちょうどグリーンサポートスタッフの方々にお会いしました。おそらく大雪渓に通われている方なら、一度はご覧になっているかと思います。

乗鞍一帯は国有林であるため、農林水産省林野庁の地方支部局である中部森林管理局で管理されています。そして実際にこの一帯の国有林を回って管理するのは中信森林管理署の出先機関である大野川森林事務所に勤務するこちらの森林官。

一般の方にとって「森林官」はあまりなじみのないと思いますが、国有林をパトロールして保護・管理する業務で、自然環境の維持、動植物の保護といった森林環境の保全も大きな仕事の一つです。また、森林火災、森林窃盗といった犯罪行為に対して捜査権が与えられています。

さて、話はかわってこちらの森林官、今年から任務され、「まだわからないことばかりなのでよろしくお願いします」とのこと...いえいえこちらこそよろしくお願いいたします。

 

今日はグリーンサポートスタッフの方と一緒に

今日はグリーンサポートスタッフの方と一緒にやってきています。グリーンサポートスタッフは天然生林の植生荒廃などの状況把握や利用者へのマナー指導・啓蒙活動を行う方々です。

 

ゴミ拾いも重要な役目ですが、ゴミを落とさないことも我々の重要な役目。

早速、大雪渓駐車場でのゴミの回収を行っています。先週はたくさんゴミが落ちていて閉口したとのこと。小さなゴミでも決して残してこないようお願いいたします。

 

グリーンサポートスタッフの方々

ノリクラの環境はこのような方々の活動が支えとなって保全されていきます。

 

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