ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2007/08/04〜05) G

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(Update:2007/08/09)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景 − 上は1週間遅く、下は2週間早い雪解け

雪渓上部の雪解けの状況はこれまでにもお伝えしているように昨年と比べて上端付近と下端付近では差があります。先週の段階では上の方は昨年並み〜1週間遅く、下の方は1週間早い状況でしたが、今週は上の方は1週間遅く、下の方は2週間早い雪解けを見せ、上と下の差がさらに広がっています。

先週の段階で画像の中央から右下方向へ向かって雪渓下部へ滑り降りるルートの雪解けが完了したことをおつたえしましたが、画像の中央から左下へのルートも完全に雪解けは完了し、雪渓上部から下部への滑り込みは北側にトラバースして雪渓中段の部分を経由することになります。雪渓中段のコーナーでもお伝えしたように、こちらも次週にはかなり岩が出てくることと思います。

 

雪渓上部から下部へのルート 完全に雪解けが終わりました − 昨年より1週間早い雪解け

ご覧のように完全に雪解けが終わり滑走はできません。右の画像の左寄りにある岩に矢印のペイントと緑のロープがありますが、この付近がスキーヤー専用道で大雪渓入口につながっています。したがって、今後雪渓上部にはこのスキーヤー専用道を歩くことになります。

 

スキーヤー専用道 − 雪渓上部までの行き止まりの道、山頂には行けません。

こちらがスキーヤー専用道。大雪渓北側にある登山道は肩の小屋に通じて山頂に向かうことができますが、スキーヤー専用道は雪渓上部までの行き止まりの道で山頂に向かうことはできませんので、ご注意ください。

 

ロープ内だからといって高山植物を踏まないで!

スキーヤー専用道は高山植物保護のためロープで区分けされていますが、ロープ内だからといって高山植物がないわけではありません。こちらはスキーヤー専用道内に自生するコバイケイソウ。無残にも踏みつけられています。

高山植物にとって、ロープ内もロープ外も変わりありません。高山植物を見かけたら決して踏みつけないようお願いいたします。ノリクラでスキーを楽しむための最低限のマナーです。

 

よく晴れたせいもあって雪解け水が勢いよく流れてゆきます。

雪渓上部右側 − 昨年より2週間遅い雪解け

雪渓上部右側は全体的にあまり雪解けは進まず、昨年より2週間遅い雪解けです。

北側の一番短い部分で長さ170メートルで滑走に利用できる長さは約130メートル。画像の右に写る尾根の右側の一番距離の取れる部分では、長さ290メートルで滑走に利用できる長さは約230メートルです。横幅は120メートルです。

 

リフト土台 − 昨年とほぼ同じ状況 雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
昨年より1週間遅い状況=

雪渓上段右側の右下付近にあり雪渓中段の上部に位置するリフト土台は、先週より1〜1.5メートルほどの雪解け。先週は昨年並みか1週間ほど遅い雪解けでしたが、今週は昨年とほぼ同じ状況。先々週は昨年とほぼ同じ状況でしたので、雪解けのスピードに変化があったとはいえません。

 

肩の小屋方面 − 昨年より1週間ほど遅い雪解け

肩の小屋方面は今週に入ってかなり雪解けが進んでいます。先週と同様、昨年より1週間ほど遅い雪解けです。

雪渓上部右側上端

こちらは雪渓上部右側の上端部分。

 

雪渓上部右側の上端 − 昨年より3〜4週間遅い雪解け

雪渓上部右側の上端では先週から比べて1メートルほど雪解けが進んでいます。いつもお伝えしているように、大雪渓の中でもっとも遅い雪解け状況が推移している箇所で、今週は昨年と比べてさらに雪解けが遅くなっています。先週の段階で昨年より2〜3週間遅い雪解けの状況が、今週は、左の画像が4週間、右の画像が3週間遅い状況になっています。

 

上端から − 昨年並み

先週からしっかりと南側部分で雪渓上部と下部を区分けするようになって来て、石碑の岩付近から下部へ滑り降りるルートは完全に雪解けが終わっています。雪渓上部から下部への滑り込みは北側から雪渓中段を回りこみます。先週と同様、昨年並みの雪解けです。ここから雪渓上部右側の下端部分(石碑の岩の手間)まで290メートルです。

 

 

【雪渓上部 U − レーシングキャンプ】

雪渓上部右側はポールレッスンがよく行われるバーンです。今日も3チームほど、レッスンされていました。

 

股関節から絞って行き... スキーのトップを捉えながら前へ動かして行く

こちらのレッスンでは基礎講習並みに細かなポイントを何度も繰り返し繰り返し指導されています。内容としても基礎スキーで実践しようとしていることとほとんど同じです。

どのレーサーに対しても云わんとしていることは基本的には同じですが、それぞれのウィークポイントをおさえて、実現させたい動作へ導いてゆきます。

 

ノリクラではバーン状態や滑走距離などの条件からスピードを求めたレッスンは無理ですが、基本的な動作を繰り返し練習します。

 

「やっと取材に来てくれましたね〜(笑)」とおっしゃるこちらのコーチもノリクラにお越しになるときにはかならずWebSiteをチェックされ、定位置からの撮影画像で雪の状況がよくわかり、有用な情報源として活用してくださっています。
「5月は状況がよさそうなので来て見たい」とのこと。この時期だと、畳平から30分程度歩くことになります。団体で行動する場合はいろいろ安全面などの配慮が必要となる場合がありますが、梅雨入り直前の5月下旬あたりなら天候が安定しているケースが多いので、その時期を狙うのもよいかもしれません。梅雨入り前ならスプーンカットもなく、きれいなバーンを楽しむことができます。

 

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