ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2007/08/11〜13) A

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9

(Update:2007/08/16)

 

【雪渓下部 T】

大雪渓入口

エリア全般岩の頭が目立ちます。

それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。先週までは雪渓下部とその上のエリアである雪渓中段とはしっかりつながっていたものの、完全に分断され、右の画像のようにかなり雪解けが進んでいます。

 

雪渓下端(南側) − 車道まで75メートル 幅11メートル − 昨年より1週間早い雪解け

左の画像の部分は雪渓下端部分で雪解け部分は車道から75メートルに達し、先週から10メートル下端部分が移動しています。また、いつもお伝えしているようにこの部分は大雪渓入口付近から一段上に上がっていて、雪解けとともにその幅が広がってゆきます。右の画像はその一段上がった平坦部分。先週の9メートルから11メートルに広がっています。右の画像の部分は先週の段階でほぼ昨年並みに雪解けのペースが遅くなりましたが、全体的に見て昨年より1週間早い状況になっています。

 

雪渓下端(中央〜北側)
=車道から41メートル、昨年より1週間早い雪解け=

先ほどの位置から少し北方向に移動して、雪渓下部の中央〜北側付近の下端を撮影したもの。左の画像の下端部分は先週の段階では車道から40メートルの距離でしたが、今週は41メートルとほとんど変わりませんが、登山道に近い北寄り部分の雪解けが激しくなっています。そのため、前述と同様、先週は昨年とほぼ同じ状況でしたが、今週は昨年より1週間早い状況になっています。

 

ウラジロナナカマド − もう実ができ始めています

こちらは大雪渓入口のウラジロナナカマド。先週の段階で完全に花が終わり、今週はご覧のように青い実ができ始めています。この実が赤く染まれば、誰が見ても「ナナカマド」であることがわかります。

ウラジロハナカマドは葉の裏側が白っぽいところから命名されていますが、右の画像のように実が真上に起き上がっている点も大きな特徴です。

 

魔利支天岳の山肌にはコバイケイソウが開花 − 今年は当たり年のよう...

そして、魔利支天岳の山肌をよく見ると、中腹あたりに白く点々と分布しているものがあります。コバイケイソウです。先週の ノリクラ雪渓カレンダーVol.13(2007/08/04〜05)F でもコバイケイソウをお伝えしましたが、今年のノリクラのコバイケイソウは当たり年のようです。

登山道入口

高山植物が群生しています

こちらは登山道入口。大雪渓から肩の小屋に向かう道中はすぐ目の前にたくさんの高山植物が群生するようになって来ました。高山植物について後ほどお伝えする「高山植物」のコーナーでご紹介いたします。

 

登山道は雪渓から10メートル以上離れる 登山道の雪解けは完全に終了 − 昨年とほぼ同じ状況

雪解けが進んで、登山道は雪渓から10メートル以上離れるようになります。そして、先週まで登山道上に残っていた積雪は今週になってやっとなくなり、雪渓と登山道との段差は1.5メートルほどになっています。先週の段階で昨年より1週間弱早い状況でしたが今週は昨年とほぼ同じで、先週から引き続き雪解けのペースが若干遅くなってきているようです。

地元の登山ガイドの方 − 今日はお孫さんを連れて剣ヶ峰登山

今日もたくさんの方が肩の小屋や山頂の剣ヶ峰を目指して登って行きます。雪渓の撮影をしている最中、登山道入口から大きな声で呼びかけてくださる方がいらっしゃいます。そして登山道の途中で出会うことができたこちらは地元の登山ガイドの方。今日は夏休みでお越しになっているお孫さんと一緒に剣ヶ峰登山です。数日前にも剣ヶ峰を目指してお越しになったものの天候不良で途中で断念。時刻はお昼前ですが、少し雲量が多くなってきましたが、何とか剣ヶ峰まで問題ない天候の中、登山ができそうです。
これからしばらくよい天気が続きそうですので、おばあちゃんのガイドのもと、いっぱいノリクラを楽しんでいってくださいね。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会