ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2007/08/17〜19) C

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(Update:2007/08/23)

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩

石碑の岩の下部のバーン

こちらはモーグルコーススタート地点の岩の南側にある石碑の岩。周囲は先々週の段階で完全に雪解けが終わっています。また、右の画像の石碑の岩の下部は先週かろうじて残っていた積雪も完全になくなっています。

 

チングルマ − 綿毛の果が開いています

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週は開く前の風車状態の綿毛を見せてくれました。チングルマについてはこの後お伝えする高山植物のコーナーで再びご紹介します。

 

先週のスキーヤー専用道の残雪
ノリクラ雪渓カレンダーVol.14(2007/08/11〜13)C
完全に雪解けが完了しました。

こちらは石碑の岩の南側にあるスキーヤー専用道。雪渓上部に向かうための登山道です。先週、左の画像のように一部積雪が残っていましたが、今週はご覧のように完全に積雪がなくなっています。大雪渓入口から雪渓上部までの区間に積雪はありません。

 

 

【雪渓中段】

雪渓中段 − 昨年より1週間早い雪解け

モーグルコースのスタート付近の岩と、石碑の岩の間を上っていくところで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。先週の段階で手前の南寄り半分がなくなりましたが、今週は奥の部分もかなり小さくなってきました。先週と同様、昨年より1週間早い雪解けです。

 

長さ60メートル × 幅24メートル − 昨年とほぼ同じ状況

先週は長さ70メートル×幅29メートルでしたが、今週は60×24メートル。昨年とほぼ同じ雪解けの状況です。

 

登山道から雪渓縁まで10メートル

雪渓のなかでも岩の頭が目立つようになってきました

雪渓中段の北側にある登山道から雪渓までは10メートルほど。先週は雪渓のなかでは岩の頭はほとんど見かけませんでしたが、右の画像のように、あちこちで岩の頭が出てくるようになりました。先週と同様、昨年とほぼ同じ雪解けです。

 

登山道 − 高山植物が手に届く距離で観察できます

こちらは登山道から見た様子。もう雪渓中段とは完全に切り離された状態になっています。登山道を縁取るように白い高山植物が咲いています。こちらではまだチングルマが花をつけています。

剣ヶ峰登山に出かける方の大半は畳平から肩の小屋までコロナ観測所・宇宙線研究所・肩の小屋の専用車道を歩きますが、その道中では高山植物を触れる機会はあまり多くありません。しかし、こちらの大雪渓から肩の小屋までの登山道は手が届くほどの距離にたくさんの高山植物を見ることができます。

最近、剣ヶ峰から畳平へ下山する予定で、肩の小屋から大雪渓沿いに降りるこちらの登山道を降りてこられる方が結構いらっしゃいます。おそらく、畳平でシャトルバスに乗車して乗鞍高原へ下ると思われる方々です。確かに肩の小屋周辺ではこの登山道は「乗鞍高原へ」と記されていてます。しかし地図を持参して、畳平の位置を照らし合わせれば、この登山道が畳平へ向かうものではないことはすぐにわかりますので、しっかり下調べ・準備を行ってからノリクラにお越しください。

 

上端から

まだ何とか滑走できる状態ですが、昨年並みのペースで行けば来週になるとかなり縮小してしまうことが予測されます。状況としては昨年並みです。

 

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