ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2007/08/24〜25) @

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(Update:2007/08/30)

 

【大雪渓】

ひんやりとした気候に変わってきたかと思えば、真夏の太陽がジリジリと照りつける日もまだまだあります。おそらくそんな日を繰り返しながら秋へと徐々に足を進めて行くことと思います。今回は全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍が開催されました。乗鞍高原に4000人近い参加者が集結し、上位選手がゴール付近までデッドヒートが繰り広げられるなど、一年のうちでノリクラが最もあつい週末を迎えました。そんな状況と同調するように26日(日)は朝から暑い一日が始まり、競技中盤の10時の大雪渓駐車場付近は、すでに20℃を超えて24℃を記録しています。

今回で22回目となった全日本マウンテンサイクリングは今年から応募方法が抽選となった他は大きな変更はなく、25日(土)の13時から大会エントリーが行われ、26日(日)の7時30分より観光センター前からクラスごとに順次競技が開始されます。ヒルクライムレースの草分け的な存在であるこの大会に照準を合わせて毎週ノリクラに通って練習を重ねてきた方も多く、応募者数の多さからもこの大会の人気がいかに高いものであるかがよくわかります。

大雪渓は県道沿いの雪渓下部がなんとか残っている状況で、ここを通過する選手の目を潤すことができたのではないかと思いますが、昨年と比べてかなり縮小しているという印象を持った選手も多かったようです。
雪解けの推移は先週と比べて雪解けスピードに大きな変化はなく、雪渓下部では昨年と比べて先週は1週間、今週は1〜2週間早く、中段は先週の昨年並みから今週は1週間早い推移をみせ、上部は箇所によって異なりますが上端付近は昨年より0〜3週間遅く、下端部分が2週間早い状況です。

今回は全日本マウンテンサイクリングの取材の都合上、24日(金)と25日(土)の状況を織り交ぜながらお伝えいたします。なお、25日(土)〜26日(日)に取材した大会の模様は、雪渓カレンダーとは別に編集し、9月中旬ごろ掲載を予定しております。掲載の際はトップページのお知らせのコーナーにてご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月25日(土)、観光センター】    【シャトルバス、大雪渓へ】
Page-2 : 【大雪渓に到着】    【グリーンサポートスタッフ − 登山道整備】
Page-3 : 【雪渓下部 T】
Page-4 : 【雪渓下部 U】     【雪渓中段】
Page-5 : 【高山植物】
Page-6 : 【雪渓上部 T】
Page-7 : 【雪渓上部 U −親子で二人三脚】
Page-8 : 【雪渓上部 V − モーグルコース】    【昨年の今ごろは?】     <編集後記>

  

 

 

【8月25日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場には車がありません

8月25日(土)、早朝の観光センター前駐車場です。いつもの週末であれば、50台以上の車が駐車されているはずですが、今週はご覧のように全く駐車車両がありません。

 

大会会場のため駐車禁止

今週末は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されるため、大会会場となる観光センター前駐車場は前日の8月24日(金)16時から駐車禁止の措置が取られました。

 

シャトルバス停留所も利用できません

したがって、駐車場内にあるシャトルバス停留所も使用できず、ここにも乗客の姿はありません。

 

シャトルバスには県道にある路線バス停留所で乗降します

そのため、本日は観光センター沿いの県道にある路線バスの停留所でシャトルバスの乗降も行います。

 

6時前、さわやか信州号到着

6時前、新宿からやってきた夜行バス さわやか信州号(乗鞍高原行き)が到着します。さわやか信州号(乗鞍高原行き)は7月上旬から10月上旬まで運行され、途中、沢渡上を経由して観光センターにやってきます。通常なら観光センター駐車場まで入ってきますが、本日は観光センター前に横付けします。

 

大半の方がシャトルバス乗り場へ 明日の大会に出場される方も

さわやか信州号を降り立った乗客の多くはそのまま6時のシャトルバスの乗り場へ向かいます。また、輪行バックに自転車を入れてお越しになった方もいらっしゃいました。少しお話をお聞きしたところ、今回の全日本マウンテンサイクリングに出場されるとのこと。

 

定刻の5分前、6時のシャトルバスが到着します。

 

さわやか信州号を下車された方の大半がシャトルバスに乗車した都合から、今日の6時便は2台で運行されます。この後も、7時便が2台、8時便が3台で9時便では5台が運行され、いつも観光センター駐車場内の広い停留所と異なり、配車・誘導を担当されていた係の方は苦労されていたようです。

 

それでは大雪渓に向けて出発します。

 

 

【シャトルバス、大雪渓へ】

三本滝レストハウス

今日は観光センター付近には駐車できる場所がなく、一般の観光客の方が駐車スペースを確保するのに苦労する状況でした。三本滝レストハウス前はご覧のように問題なく駐車できますので、こちらのほうをご利用されるというのも手かと思います。ただ、本日の夕方18時から翌日の12時30分までは観光センターより上部は通行禁止となり、三本滝レストハウス前は選手への給水ポイントとなり利用できなくなりますのでご注意ください。

 

三箇所ある石畳は全てきれいに舗装されました。

一見すると何の変哲もない状況ですが、魔利支天バス停から冷泉小屋の間にあった石畳があった箇所です。ご覧のようにきれいにアスファルト舗装され、石畳の面影はほとんどありません。唯一、路肩に10〜20センチほどその面影を覗かせている程度です。

石畳は3箇所ありましたが全て舗装され、それ以外でも路面のひび割れ箇所などを中心にアスファルトが埋められていています。工事は8月21日(火)に実施されたようですが、今回の大会実施にあわせて施行されたものと思われます。

今回の大会に出場した選手の話では登りやすいという反面、苦労して登った今までの状況を振り返ると面白みが半減したという声もあるようです。実際、この石畳に差し掛かると斜度に路面の凹凸が加わって傾斜以上に急斜面に感じて、凹凸の振動がハンドルやペダルに加わった瞬間、気合が一段と増したものです。そして目印の乏しい県道乗鞍岳線から「名勝」が一つ消えたことも少し残念なことです。

 

位ヶ原山荘

最初の給水所(チェックポイント)は三本滝レストハウス前ですが、二番目の給水所はこちらの位ヶ原山荘前です。三本滝の給水所はコース序盤ということもあって、必要としない選手もいらっしゃることかと思いますが、位ヶ原山荘は観光センターから15Km地点と全体の約4分の3の地点で、多くの選手が給水を求めたのではないかと思います。

 

運転手さんの指差す方角には... 雲海に浮かぶ山並みが。

今日も天気がよく、位ヶ原山荘から1Kmほど登ったツアーコース入口付近に差し掛かると東〜南方面が開けてきます。運転手さんの指差す方向には雲海に南アルプスの山並みが浮かんでいる様子がくっきりと確認できます。早朝のシャトルバスだけの特典です。
これから秋になるとさらに空気が澄んできて、手に取るようにはっきりと輪郭が浮かび上がってきます。

 

そんな雲上遊覧もつかの間。大雪渓前に到着です。

 

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