ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2007/09/08〜09) G

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(Update:2007/09/13)

 

【位ヶ原山荘】

位ヶ原山荘 − これから紅葉シーズン

先週の ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2007/09/01〜02)F では肩の小屋の様子をお伝えいたしましたが、今週は位ヶ原山荘の様子をお伝えいたします。昨年まではほとんど休業状態が続いていましたが、今年は3月から連日営業を開始し、予定としては10月末まで営業を行います。
また、来年の営業は今年よりさらに早めて、07年・08年の年末年始に臨時営業を行い、さらに通常営業を2月中旬の開始を予定しています。

位ヶ原山荘の営業を開始した3月は雪深い一面銀色の世界。その頃の位ヶ原山荘の様子は、3月上旬から5月上旬まで各週末とGWの様子を合計8回にわたって連載した 2007ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 で紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、これからの紅葉シーズンは位ヶ原山荘から宝徳霊神までの登山道はノリクラの中でももっとも紅葉のきれいなエリアです。見頃は9月下旬頃ですがその年によって大きく異なります。紅葉の情報は毎週のノリクラ雪渓カレンダーの最後のページと速報に掲載いたしますので、合わせてご覧ください。

 

今回はキバナシャクナゲの調査にやってきました

今週は、来週から続く三連休の前ということもあって、宿泊される方はちょっと少なめ。こちらの方は大学卒論の研究テーマとして取り上げるキバナシャクナゲについての調査のために位ヶ原山荘に宿泊されています。今日で調査が終わって明日は帰路に着くとのこと。

以前、ハイマツの冬季における光合成の影響に関する調査にお越しになった方がいらっしゃいましたが、ノリクラには雷鳥調査を継続的実施されている研究者の方など、多種多様なテーマの研究者の方がお越しになっています。

 

高山から乗鞍スカイラインを経由してやってきました

18時近くになってあらわれたこちらの方、自転車には荷物満載です。今日は高山から乗鞍スカイラインを登り、畳平の閉門時間ぎりぎりに県境ゲートを通過してやっとお越しになりました。自転車でのツーリングの場合テント泊が多く、山小屋に泊まるのは今回初めてとのこと。 

 

飛騨の町並みと車道最高峰のノリクラを楽しみにやってきました

今回は中津川から下呂・郡上八幡・白川郷・高山を経由して乗鞍スカイラインを登ってきました。郡上八幡や白川郷といったきれいな町並みを見るのが好きで、また、ノリクラは車道最高峰というところに引かれてやってきたとのこと。このまま乗鞍高原に下っても良かったのですが、ここまで苦労して登ったのですから、明日はご来光を拝んで山頂登山もしてみたいという理由から、位ヶ原山荘を今日の宿とされたようです。

一般的に山小屋には車道がありませんから自転車ツーリングの方とはなかなか接点がありません。位ヶ原山荘はそういう意味からも一般の登山客のほかにも自転車ツーリング、そして、ヒルクライム・マラソンでの休憩など、幅広い方々がノリクラにおける一つの拠点となりうるポイントでもあります。特に県道乗鞍岳線が開通する前の冬から春にかけて、畳平・肩の小屋といった施設が営業される前から小屋開けされている点は、この時期にノリクラに入っている方々にとっては大きな安心感があります。

 

小屋の支配人との団欒もまた楽し...

あまり大きな山小屋でないからこそ、小屋の支配人との距離感にも近いものがあります。

翌日の9月9日(日)はきれいな青空が広がります。

今日は乗鞍高原まで歩いて下山

昨日で調査を終えたこちらの方、バスで下山の予定でしたが、歩いて乗鞍高原まで降りることにしました。シャトルバスで大雪渓に行き来していると、大変な距離感を覚えますが、ノリクラを歩き回っていれば、それほどの距離ではないことを実感します。まだ、朝の7時。どんなに遅くても、昼前には到着するはずです。

 

歩き始めたら絶対に暑くなりますから、上着をザックにしまいこんで出発です。

 

登山道へ

登山道は山荘のすぐ脇から...生い茂るオオシラビソの木々からの木漏れ日を楽しみながらの下山です。

<登山道通行止めの看板について − 支線を除き乗鞍高原から山頂まで全線通行可能です。紅葉の時期ぜひどうぞ。>
余談ですが登山道の各所に画像のような通行止めの看板があります。あまりにも通行止めという文字が目立ちすぎて「乗鞍高原には行けないんじゃないか」と、思っていらっしゃる方が結構見えるようですが、三本滝から鳥居尾根に上がる支線の登山道ががけ崩れで通行止めということです。乗鞍高原温泉スキー場の鳥居尾根コースから山頂に向かう本線の登山道は、鳥居尾根 → 魔利支天バス停 → 冷泉小屋 → 位ヶ原山荘 → 宝徳霊神 → 大雪渓 → 肩の小屋 → 山頂というルートを進みますが、こちらは全線は問題なく通行可能ですので、これからの秋の紅葉シーズンはぜひ登山道を歩いてみてください。

 

親子三人、自転車ヒルクライム

しばらくすると自転車でお越しになった親子三人の方が山荘を訪れます。

 

娘さんのペースに合わせてヒルクライム おしるこ −やっぱり自転車には甘いものが

今回初めてという娘さんのペースに合わせて、位ヶ原山荘で一旦休憩のようです。今回は家族の自転車の用意で精一杯で、お父さんは平地用のギア(ロー21歯)のままで結構大変。それでも、途中まで一緒だった娘さんたちを後にして、先に畳平へ行って再び下って合流されたとのこと。(タフです。)

 

ここから先が空気が薄くて大変ですね

富士のヒルクライムには出場したことはあり、一度は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍にも出場してみたいとおっしゃっていましたが、富士ヒルクライムのコースと比較して、やはりこちらのほうが空気が薄く、特に位ヶ原山荘から先は足が回らなくなり、体の疲労度が大きく違うとおっしゃっていまいた。

 

元気にペダルを回してゆきます

その後、取材のため位ヶ原山荘を後にしましたが、大雪渓付近で元気にペダルを回している三人に再び出会うことができました。ゴールまであと1km。がんばってください。

位ヶ原山荘はこれから紅葉のシーズンを迎えます。これまで大雪渓から三本滝の区間で全く休憩する場所がありませんでしたが、散策の途中の休憩スポットとしてお立ち寄りになってはいかがですか?

 

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