ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.20(2007/09/22〜23) A

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9

(Update:2007/09/27)

 

【大雪渓に到着】

肩の小屋口バス停で下車していつものように雪渓に向かう準備に取り掛かるわけですが、こちらのモーグラーの方、今日はスキー用具以外に、スコップと鍬を持参されています。

 

コブ管理人が先週で営業を終了したことを受けて、今日はその代務を果たそうと言うわけのようです。その後姿には今日の意気込みが感じられます(笑)。

 

雪渓上部に向けて出発です。常連のモーグラーの期待に応えられるようなコブができることをお祈りいたします。

 

良い天気のもと、今日も時間とともに徐々にスキーヤーや登山の方々が肩の小屋口バス停にやってきます。

話は変わりますが、ノリクラは知ろうとするほど知らないことに気づかされる山です。おそらく何十年通っても素人の感覚で常に新鮮な視線で謙虚に見続ける必要があります。初めてお越しになった人も、何十年も通っている人も、一万年前からここにいるノリクラにとってはどちらもさほど変わりません。むしろ、初めてお越しになった方が感じたことを聞いて改めて教えられることすらあります。
何年も通っているという自負を持たず、常に新鮮な目線で見つめて行きたいものです。

 

 

【紅葉はまだ...】

大雪渓エリアの紅葉はまだ...

例年なら、9月20日前後となれば、大雪渓エリアでは紅葉が始まっていてもおかしくない時期です。ですから、この時期のあわせてお越しになるカメラマンの方も少なくありません。しかし大雪渓付近には赤く染まったウラジロナナカマドはまだ一つもありません。

 

イワオトギリの紅葉 チングルマの綿毛

もちろんウラジロナナカマドの紅葉だけが写真の題材ではありません。これまでにもお伝えしているようにウラジロナナカマドの紅葉の前に高山植物たちが紅葉を始めます。そんな高山植物のアップだって秋の雰囲気を十分漂わせるものです。

 

9時前の肩の小屋口バス停 − 今年は時期尚早と、早くもバスで下山

こちらは肩の小屋口バス停の下り便の停車場所。まだ9時前ですが、多くのカメラマンが下りのシャトルバスを待ちます。例年ならこの付近の紅葉の撮影をおえたカメラマンは機材を担ぎ、次のポイントまで歩いて下って行くのですが、どう見ても今年は時期尚早と判断してバスで下山のようです。

 

紅葉が始まると痛んだ葉が目立つが、緑のうちは結構きれいですね

大雪渓エリアのウラジロナナカマドの紅葉はきれいに染まるか縮れてかれてしまうかどちらか二極に分かれ、ここ最近は色づき始めると、すぐ枯れてしまうものが多く見受けられます。こちらのカメラマンの方は「いつもは紅葉が始まったウラジロナナカマドしか見たことがないが、始まる前の葉は痛んでなくてこんなにきれいなんですね。」とおっしゃります。
今年は台風の直撃がないため、その分、例年よりもダメージが少ないかもしれません。後ほど紅葉情報のコーナーでもお伝えしますが、どうやら今年も縮れて枯れる傾向が見られ、きれいに色づくウラジロナナカマドが少ないかもしれません。

 

9時15分 下りシャトルバスの到着 − 一斉に下山

そして9時15分の下り便が到着して、山頂から下山した登山の方と一緒に多くのカメラマンが下山されて行きました。バスの到着する少し前に「毎週見てるよ」とお声をかけてくださった登山の方とお会いいたしましたが、バスの時間などの都合であまりお話できませんでした。短い時間の中で今日のご来光の様子などを教えていただきましたが、もう少しお時間があればいろいろお話をお聞きできたのにとちょっと残念でした。

 

肩の小屋口バス停はいつもは大雪渓に訪れるスキーヤーか山頂登山に出かける登山者の利用が多いバス停ですから、下り便の乗車は通常午後に集中します。今日のように午前中の便でこれだけたくさんの方が乗車することは稀です。車掌さんも集めた切符をカウントしながら乗客数の多さにびっくりされていました。紅葉シーズンが始まるこの時期は秋雨前線が上下することで天候の急変する時期でもあります。天候の急変で乗客が集中することもあるようです。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会