ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2007/10/06〜07) @

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(Update:2007/10/11)

 

【大雪渓】

いよいよ10月に入り今月でノリクラシーズンも最後になります。ノリクラ雪渓カレンダーは今回を含めてあと4回となりましたが、もうしばらくのお付き合いよろしくお願いいたします。さて今回は体育の日を含めた三連休で、遅れていた紅葉がこの三連休に合わせるように見頃を迎え、さらに初日の6日(土)と二日目の7日(日)は良い天候に恵まれたため、お盆以上の賑わいとなりました。シャトルバスは10月から始発便が6時から7時に変更された影響もあって初日の早朝からかなりの混雑をみせ、特に混雑のひどかった7日(日)はバス待ちの列が観光センター駐車場の外まで伸びたほどで、お盆でも見られない状況となりました。このため、一日のシャトルバス乗客数は6日(土)は1496名でしたが7日(日)は2082名で、今年8月13日(月)に記録更新した2030名を上回りました。紅葉シーズンの乗客数がお盆を上回ることはこれまでにもなく、想定をはるかに超えた状況となり、急遽沢渡や平湯からバスを配車するなどの措置をとりながらギリギリの対応されていたようです。

6日(土)の午前中に冬の到来を思わせるような冷たさを感じましたが、日中ははこれまでとほとんど変わりない小春日和のような気候となり、7日(日)はほぼ一日中、晴天の気持ちの良い天候となりました。それでも、朝はようやく冷え込みを感じさせるようになってきて、6日(土)は畳平で初霜を観測しました。昨年より11日遅い記録です。7日(日)の朝はさらに冷え込みが厳しくなり、肩の小屋ではマイナス2℃の最低気温を記録し、昨日以上の霜柱を見つけることができました。

大雪渓は雪渓上部左側バーンが積雪が残っていますが、雪解けは進んでいて、右側(北寄り)のモーグルコースを中心に滑走距離がさらに短くなっています。日中、日差しが差し込むと表面はやわらかくなるものの再氷結を繰り返すため、ざらついた感じが目立ち、表面は柔らかくとも、鍬・スコップの入らない硬い状態がさらにひどくなっています。

紅葉はこの一週間で一気に進み、2週間程度遅れていた紅葉は、例年より1週間程度の遅れまで挽回しています。そして、乗鞍高原付近でも色づき始めたものが出てきて、大雪渓・位ヶ原ではようやく見頃を迎えました。三連休でお越しになったカメラマンや観光客にとって願ってもない状況で、二日間とも良い天候に恵まれたため、県道乗鞍岳線沿線では位ヶ原の大パノラマに向けて三脚が林立する状態が終日に渡って繰り広げられました。詳細については最後の【紅葉情報】のコーナーでお伝えいたしますのでご覧ください。

それでは10月6日(土)〜7日(日)の状況をお伝えいたします。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【10月6日(土)、観光センター】
Page-2 : 【シャトルバス、大雪渓へ】
Page-3 : 【雪渓下部】    【紅葉はこんなカメラで撮ってみたい】
Page-4 : 【高山植物】
Page-5 : 【雪渓上部 T − モーグルコース】
Page-6 : 【雪渓上部 U − フラットバーン・ジュニアレーシング】
Page-7 : 【肩の小屋 T】
Page-8 : 【肩の小屋 U】
Page-9 : 【紅葉情報 − 大雪渓付近】
Page-10: 【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近】
Page-11: 【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】    【紅葉情報 − 冷泉小屋〜魔利支天付近】    【昨年の今ごろは?】    <編集後記>

  

 

 

【10月6日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

こちらは10月6日(土)早朝、三連休初日の観光センター駐車場。

 

筋状の雲がたなびくものの良く晴れた朝 山頂方面もくっきり

上空には筋状の雲がたなびくものの、よく晴れた空が広がります。剣ヶ峰などの山頂方面もご覧のようにはっきりと望むことができます。

 

シャトルバス券売所へ続々と 券売所 − 朝5時30分くらいから行列が始まる

時刻は6時30分。この時点で観光センター駐車場には110台ほどの車がやってきて、山頂方面に向かおうとされる観光客やカメラマンの方がシャトルバス券売所に続々とやってきます。

10月からシャトルバスの始発便が6時から7時となり1時間遅くなっています。しかし、ご存知でない方が多かったせいか、営業前の券売所に5時30分くらいから行列が出来はじめ、チケットの販売が始まっても列は途切れることはありません。

 

長蛇の列

そのため、シャトルバスの停留所にはご覧のような長蛇の列。始発の7時便が到着するまで30分近く時間があり、この列はさらに伸びてゆきます。

 

最終的に観光センターの券売所のところまで列が伸びます

そして、シャトルバスの到着する15分前には停留所から50メートルほど離れた券売所のところまで列がやってきてしまいました。

 

7時便の到着

定刻10分前、7時便が到着です。この行列のためいつもより早めの到着です。

 

チケットの回収

係の方がチケットを回収し、順番にシャトルバスに乗車します。

 

こちらは2台目のシャトルバス。乗車が開始されても相変わらずの長蛇の列。

 

行列の長さは一向に変わらず、シャトルバスが増発されます

1台のバスで補助席を使って約50名ほどが乗車できますが、2台目までの乗車が完了してもご覧の通り列の長さは一向に変わりません。さらにシャトルバスは増発されます。

 

最後尾はまだまだ先...

3台目、4台目と続いてやってくるものの、列の最後尾はまだまだ...

 

最終的に5台目も配車

そして最終的に5台目も配車されます。係の方が数取機で乗客数をカウントしています。紅葉シーズンになると位ヶ原山荘や宝徳霊神といったバス停で途中下車される乗客もいらっしゃるため、乗車時に回収したチケットだけでは正確な乗客数は把握できません。

 

ようやく最後尾が確認できます 「今日の混雑は異常なほどですね」

5台目で行列の最後尾がようやく確認できるようになってきます。最後尾は大雪渓常連のジュニアレーシングの方々。「今日の混雑は異常なほどですね。」

 

ちょうど7時、乗車完了

時刻はちょうど7時。全ての乗客が乗車したのを確認して...

 

シャトルバスは出発です。

今日は始発の7時便が最高でしたが、翌日7日(日)はさらに乗客数が多くなり、9時便では行列が券売所からさらにトイレ方面に伸び、トイレ建屋まで達した行列が観光センター駐車場の外まで伸びてしまいました。そして待機していた6台全てが配車されたものの、乗車できない方が多数いらっしゃったため、急遽、沢渡から2台手配したそうです。

また、7日(日)の観光センター駐車場は早朝で満車となり、県道の向かいにあるシャレー乗鞍跡地の砂利の駐車場、上高地乗鞍スーパー林道料金所横の駐車場も満車となり、観光センターから1.5kmほど先の鈴蘭橋横の駐車場へ誘導し、そちらも多い時で150台ほどが駐車していたようです。午後になるといつもならほとんどいらっしゃらない上りの乗客の方が14時便でも結構いらっしゃり、そして下り便の混雑も始まります。畳平では13時以降の便は整理券を発行され、最終の16時便にいたっては5台が配車されたものの乗車できない方が続出し、急遽、平湯温泉からバスを配車したほどです。そのため、最後のバスが観光センターに到着したのは17時30分近くになってしまいました。

今年から10月の最終便が1時間繰り上げられましたが、紅葉散策の方もいらっしゃるため、10月中旬くらいまでは、これまでどおり17時便もほしいところです。

最終的に7日(日)の乗客数は2088名と今年8月13日(月)に記録更新した2030名を上回り、バス会社の担当の方も「予想をはるかに超える来場者数で、できる限りの対応はしたものの皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました」と、おっしゃっていました。

 

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