ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2007/10/06〜07) J

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(Update:2007/10/11)

 

【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】
★始まりました★

位ヶ原山荘付近

先週までは緑の部分のほうが多かったものの、今週は逆転して黄色の部分のほうが多くなってきました。

 

登山口付近 乗鞍スカイラインと県道乗鞍岳線の両方をヒルクライム

ここは宝徳霊神バス停から降りてきた登山道の出口付近で屋根板の下端です。ご覧のようにかなり色づいています。こちらの方はトレーニング目的で平湯から畳平まで一往復し、乗鞍高原へ移動して再び上り返したとのこと。普段ヒルクライムの方はほとんど荷物を持ちませんが、やはり紅葉シーズンでカメラなどのをお持ちなのでしょうか?「すこしでも荷物があると本当に重いですね〜」と...

 

位ヶ原山荘前 今日は立ち寄る方が途絶えることがありません

位ヶ原山荘付近もごらんのようにきれいに色づく木々が増え、休憩に立ち寄る方が今日一日途絶えることはありません。

 

登山道脇で地図を広げる 前川を山頂まで沢登り

もちろん、宝徳霊神から位ヶ原山荘までの登山道だけでなく、さらに山麓の冷泉小屋方面の登山道でも紅葉を楽しむことができるようになって来ました。登山道の傍らで地図を広げるこちらの方々は、これから歩いて番所まで下るとのこと。観光センターのある鈴蘭よりさらに山麓の番所までどうして?と思い、少しお聞きしたところ、昨日、番所から前川を二日かけて沢沿いを山頂まで登り、山頂から登山道を降りてきたところだそうです。ノリクラではあまり沢登りをされる方は少ないようですが、前川には落差60メートルもの滝があり、他にもそのまま登るには大きすぎる滝がいくつかあり、迂回してアプローチしなくてはならず、そのまま登ってくることができずちょっと残念とのこと。また、前川周辺にも紅葉する木々はあるものの、さほど色づいている様子はなく、紅葉しているのは県道乗鞍岳線一帯だけだそうです。

 

 

【紅葉情報 − 冷泉小屋〜魔利支天付近】
★始まりました★

冷泉 冷泉小屋周辺

 冷泉小屋付近もピークとはいえないものの、かなり色づき始めました。昨年より1週間ほど遅く、例年より2週間ほど遅い状況です。

 

二番目の石畳付近

冷泉小屋から山麓に下り、こちらは二つ目の石畳のあったところ。先週まではほとんど緑ばかりでしたが、ご覧のようにきれいに紅葉が進んでいます。

荒田沢橋から冷泉小屋までのつづら折れには急なヘアピンカーブのところはスリップ防止のため、コンクリート打ちの通称「石畳」と呼ばれていた箇所があります。ただ。今年8月下旬にご覧のようにきれいにアスファルト舗装されてしまったので、今後は石畳の通称がなくなってしまうことと思います。カーブ番号では26番カーブ付近ということになります。

 

荒田橋付近

荒田橋付近もかなり紅葉が進んでいます。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

先週あたりから枯れ始めた28号カーブ付近は紅葉が遅れていた木々を中心に再びきれいな様子を見せてくれてます。ただ、枯れて落葉したもののが多く、色合い的にはもうくすみ始めています。

 

29号カーブ付近 − 見頃はこの付近まで

こちらはさらに山麓の29号カーブ付近。魔利支天バス停からヘアピンカーブを4つ登ったところで、ダケカンバの並木道になっています。今回の紅葉はこの付近までが見頃で、車道の左側は紅葉しているものの、右側のダケカンバはまだ紅葉していません。昨年より1週間遅い状況です。


■ まとめ ■ 

一気に紅葉が進み、大雪渓・位ヶ原付近はピークに近い状況になっています。大雪渓付近は次の週末には見頃を過ぎている可能性もあります。また、屋根板は次の週末でさらに色合いが濃くなることも予測されますが、枯れ始める可能性もあります。位ヶ原のお花畑付近はまだこれから進んでくるかと思います。冷泉小屋〜魔利支天付近はこれから色合いが濃くなるものが多い状況です。全体的には昨年より1週間ほど遅く、例年と比べてもやはり1週間程度、場所によっては2週間ほど遅れているといえます。

■ノリクラの紅葉の見所■

    ●乗鞍岳紅葉情報(紅葉の歩き方

■昨年・一昨年の同時期の状況■

   ●2006ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2006/10/09) I 【紅葉情報】
   ●2005ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2005/10/09) E 【紅葉情報】

 

 

【昨年の今ごろは?】

date:2006/10/07〜09

この週も体育の日と合わせた三連休の週末でした。ご覧のように、この三連休は初雪・初冠雪に見舞われました。10月7日(土)から10月8日(日)にかけて、関東の東海上から三陸沖を経て北海道の東海上に発達しながら進んだ低気圧の影響で、ノリクラをはじめ、大荒れの天候となり、各地の高山では初雪・初冠雪となったと同時に、北アルプスなどでは、遭難による死亡事故がおきるなどの惨事招いています。7日(土)は正午近くから、霙(みぞれ)が降り始め、気温はどんどん下がり、霙から本格的な雪へと変り、日没近くの18時ごろには、乗鞍高原でも、かなりの風と雨が荒れ狂い始めました。8日(日)の朝は、荒れ狂った一夜があけて、青空が見えてはいるものの、強風とお天気雨が続く奇妙な天候。結局、この日も位ヶ原山荘より上部では暴風雪の一日。9日(月)は天候が回復して、真っ白に初冠雪したノリクラをばっちり拝むことができる快晴の一日です。

このため、8日(日)・9日(月)は県道乗鞍岳線、乗鞍スカイラインともに積雪通行止めで、シャトルバスは運休となり、紅葉がピークを迎えた三本滝から冷泉小屋付近にかけてはたくさんの方が歩いて散策されていました。また、大雪渓の常連組みは今シーズン初のパウダー狙いに大雪渓前で歩いて行ったことは、これからもずーっと頭の片隅に残っていることと思います。

 

 

<編集後記>

三連休と晴天と紅葉がまるで示し合わせたかのように到来した今週末は予測をはるかに超える人出となりました。特に今年は9月に三連休が二回あって、通常であれば分散されるのですが、前二回の三連休は台風の影響が心配されたり天候がはっきりしなかったことと、今回の三連休の前の週の天候は特にひどかったこともあり人出が皆無といっても良いくらいの状態でしたから、この三連休に集中したのかもしれません。もちろん、紅葉の進み具合もかなり影響があったことと考えられます。

この混雑のため、8日(日)のシャトルバスは大幅にダイヤが乱れ、10月から最終便が16時台になっていますが、最後の便が観光センターに到着したのが17時30分頃で、9月まで運行されていた17時台の便とさほど変わらない状態でした。この時期は紅葉散策の方もたくさんいらっしゃるため、10月中旬頃までは、これまでどおり17時台の便がほしいところです。

さて、今年のノリクラ雪渓カレンダーも残すところあと3回。そろそろ、初雪・初冠雪が気になり始める時期になってきました。また、積雪凍結で通行止めにも注意が必要です。

 

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