ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2007/10/13〜14) C

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(Update:2007/10/18)

 

【雪渓下部】

大雪渓入口 ハイマツ帯の緑に点々ときれいな色彩

それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部は5週間前の段階で完全に雪解けが完了しています。周辺の山肌のハイマツ帯には点々ときれいな彩が施されています。大半はウラジロナナカマドです。

 

一ヶ月前の魔利支天岳のコバイケイソウの紅葉
2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.19(2007/09/15〜16)B

今回の魔利支天岳のウラジロナナカマドの紅葉

魔利支天岳の山肌も紅葉のピークを迎えています。右の画像は今回のウラジロナナカマドの紅葉の様子。そして、左の画像は1ヶ月前のコバイケイソウの紅葉の様子。ノリクラの紅葉はコバイケイソウから始まります。紅葉している箇所に違いがある点が比較でき、一ヶ月前ではウラジロナナカマドがハイマツ帯とほとんど同じ色合いで、どこにあるのかほとんどわからない状態ですが、右の画像をご覧になれば、ウラジロナナカマドがどのあたりまで分布しているか良くわかります。

 

大雪渓入口のウラジロナナカマド

紅葉についてはまとめて最後にご紹介いたしますが、彩が濃くなってきたものや終わりに近づいてきたものなど様々です。大雪渓入口のいつも紹介するこちらのウラジロナナカマドは先週の段階で緑から黄色に変化して紅葉が進んだものの、今週はご覧のようにすでに枯れ始めています。

今年に限らず、近年はこのような状態のものが多く、いつもお伝えしていますがこの付近のウラジロナナカマドは真紅になるものがほとんどありません。「昔はもっと真っ赤なウラジロナナカマドを良く見たのに」とおっしゃる方も多く、10年以上前はもう少し赤いものが多かった記憶があります。

 

石碑の岩 石碑の岩の下部のバーン

こちらはモーグルコーススタート地点の岩の南側にある石碑の岩。先週、黄金色に変化してきたスゲ類が少し枯れ始めています。ハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉がかなり進んでいます。

 

チングルマ − 先週とあまり変わりません

毎週定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週の段階で全体的に紅葉が進んできて、今週は色づきが良くなってきてはいるものの、他のチングルマと比較して、変化の度合いが少ないようです。

 

 

【スキーと自転車と紅葉と...】

スキーは早めに切り上げ紅葉見物に

やはり毎週のようにノリクラに通う大雪渓の常連の方も紅葉は気になるもの。せっかくノリクラに通っていらっしゃるのなら、ノリクラの紅葉のよさを直接見て実感してもらいたいものです。こちらの方々は、今日は早々にスキーを終えて紅葉見物に出かけます。

「雪を見て山を見ず」と、スキーだけに視点を置かず、視野を広く持つことで、スキー技術に対する考え方も広く持つことができれば、色々な側面から捕らえることができ、今以上にレベルアップするかもしれません。

 

折りたたみ自転車で...

紅葉の楽しみ方は色々あります。シャトルバスの車窓からの眺めはなかなか良いものがありますが、やはり自分のペースでじっくり眺めたいもの。そんなときは自転車が良いでしょう。好きなポイントで自転車を止めて写真を撮るなり、紅葉した葉に直接触れてみたりすることができます。

 

背中に荷物を満載して山麓に向かって走り出します。ちなみにこちらの常連さんは今日で今シーズン最後。また、来シーズンここでお会いできることを楽しみにしています。

 

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